川崎汽船の村上英三社長は「統合でメガキャリアー入りできる。スケールメリットを通じ世界水準の競争力を実現する」と語る。
日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社は柱の一つであるコンテナ船・海外ターミナル事業を統合する。事業規模や収益性を勘案し、38%を出資する日本郵船を軸に、商船三井と川崎汽船が31%出資。2017年7月に合弁新会社設立、18年4月に事業を始める。
世界のコンテナ船社の船腹量シェアは、首位のマースク(デンマーク)16%、2位のMSC(スイス)14%に対し、商船三井11位、日本郵船14位、川崎汽船16位でシェアは各社2〜3%にすぎない。コンテナ船は世界規模で最適配船を図るため、船社間で提携し共同運航する。そこで規模が小さいと有利な役割を担えず、外される危険もある。
邦船3社は今春、ハパックロイド(ドイツ)や陽明海運(台湾)も加え提携したが、8月にメンバーの韓進海運(韓国)が経営破綻し、残る船社の負担が増していた。
新会社のシェアは7%(6位)へ上昇、体質強化という課題に応える。
だが、予断を許さない。
供給過剰で悪化したコンテナ船の運賃市況は、底入れしつつあるが、戻りは鈍い。前16年3月期に商船三井が1700億円の最終赤字へ陥ったのに続き、今17年3月期は日本郵船が2450億円、川崎汽船が940億円の最終赤字へ沈む。この過去最悪の決算の元凶が、コンテナ船事業だ。
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