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僕の副業に社長は「面白いじゃないか」 『ぼく、オタリーマン。』作者よしたにが語る

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漫画家 よしたに 1978年生まれ。2001年に大学卒業、就職。07年にサラリーマン生活をつづった漫画『ぼく、オタリーマン。』を中経出版から刊行。著書に『理系の人々』『いつかモテるかな』など。(撮影:梅谷秀司)

4年前まで、財閥系グループ傘下のシステム会社でSE(システムエンジニア)をしながら、副業として漫画を描いていました。

就職後に趣味として漫画のブログを始め、知り合いのブロガーが次々と本を出版するのに追随して、『ぼく、オタリーマン。』を出版。出版前は「10万部売れたら会社を辞める」なんて友人に言ったものの、実は自信は皆無。それが予想外にヒットし、発売4日目で会社にもばれました。役員会議でどう処分するか議論したそうですが、最後は社長の「面白いじゃないか。やらせてみよう」という一声でおとがめなしになりました。

そもそも、副業は禁止ではなかった。就業規定を熟読しましたが、「副業禁止」とはどこにも書いていない。唯一、他社の社員になってはいけない、と書いてあった。じゃあ漫画家はセーフだなと。後で同僚から「副業は禁止でしょう?」と聞かれましたが、みんな就業規定を読んでいないのですね。

『ぼく、オタリーマン。』はシリーズ累計で140万部売れましたが、漫画一本に絞る気にはなかなかならなかった。一つにはSEが面白かったから。プログラムを書いていると何時間でも集中できた。僕にとってはゲームと同じぐらい打ち込める作業でした。もう一つは、漫画で食べていくのが怖かったから。子どもの頃からつねにメジャーな道を選ぶ性格で、就職活動でも「うちの学校でこの成績なら、この辺の会社かなあ」と考えて試験を受けました。だからどんなに漫画が好きでも、それだけで食べていこうとは思えなかった。

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