「自分で言うのも言いにくいが、いちばん真剣に服作りをしている。そのわれわれの服にバリューを感じてもらえている」──。
ファーストリテイリングは4月9日、2015年8月期の業績見通しを大幅上方修正した。売上高は前期比19%増の1兆6500億円、営業利益は同53%増の2000億円と、いずれも過去最高見込みだ。中国や韓国などアジア中心に海外が好調なうえ、国内も冬物衣料を軸に伸びた。会見した柳井正会長兼社長の言葉にも自信がみなぎる。
主力の国内ユニクロ事業は、円安で仕入れには逆風下ながら、値上げによって採算が改善。「ヒートテックエクストラウォーム」や「ウルトラライトダウン」など、単価の高い冬物衣料の販売が順調だった。上期は客単価が前年同期比10.2%と大幅に上昇し、既存店売上高は同8.4%増まで拡大した。
強さが光るユニクロだが、“死角”はないのか。
注目されるのは、来期にも実施される、「2度目の値上げ」だ。円安による衣料品の調達費や中国など生産国での人件費の上昇を吸収できず、15年の秋冬物の約2割を値上げすると発表。平均で約10%もの値上げになる見通しである。14年秋冬にも平均5%値上げしており、これで2年連続の値上げになる。
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