世界史は戦争の歴史だ。なぜそうなるか。
人間は場所を取らなくては生きていけない。水や食べ物、そのほかの生活資源に恵まれた場所を。でもそんなすてきな場所は地球上には有限である。取らねばならない。取ったら守らねばならない。つまり人間には攻撃と防衛の本能がある。どちらの本能が発揮されるにせよ、そこに生ずるのは戦争なのだ。
そうやって場所を取って守り続けるには、人間は個人でなく集団化していたほうがいい。集団で狩猟採集では生活が不安定になりがちだから、農業を起こしたりもする。戦争のためにはよりよい武器も必要だ。治水とか測量とか土木工事とか武器作りのための工業とか。そのすべてにかかわるのが科学技術である。
そうした営みに成功すれば、領土も富も人口も増える。といっても人間の闘争本能は不滅だ。同じ仲間と思っていた人間がいつ牙をむいてくるかもわからない。それを抑止して人間を束ねるのに役立つのが宗教。戦わなくても共存できる価値を示し、仲間に刷り込む。
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