巨大エネルギー企業のJXホールディングスが揺れている。原油価格の下落を受け、巨額の在庫評価損と上流事業(石油・金属開発)での減損損失を計上し、2期連続の最終赤字に沈む見込みだ。
JXは昨年12月に東燃ゼネラル石油との経営統合に合意したばかり。再編への思惑が渦巻く中で、次の一手をどう打つのか。内田幸雄社長に胸中を聞いた。
──原油相場の変動が激しい。
年初にサウジアラビアとイランの断交の話が出た。昔だったら地政学リスクの典型例で、石油の供給が途絶えるかもしれない、だから原油を買っておこう、という三段論法になった。が、最近はそれが利かず、むしろ原油価格は下がった。
ただ産油国の増産凍結で、一時期騒がれた1バレル=10ドル台の可能性は、消えるのではないか。年末には需給がタイト化し、40~50ドル回復がありうるし、あってほしいと思う。
──第2次中期計画(2013~15年度)の最終年度だが、評価は?
経常利益4000億円超を掲げてきたが、原油安の影響で達成できない見通しとなった。
10年にJXが発足したときから、上流の権益量を増やし、中下流(精製・販売、精錬)ではコスト競争力を高めてきた。市況変動リスクが高い大型プロジェクトに集中投資をしてきたのは事実だ。本来ならこれから投資回収に入るつもりだったが、現在の油価でも耐えられるように資産を入れ替えなければならない。
中下流事業の利益は、目標の2200億円に対し、今期見通しが2220億円(在庫評価損益を除く)。基本的な事業構造改革はだいぶ達成できている。
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