いつもこの時季は、すでに開幕した米国ツアーをテレビや新聞で見ながら、日本ツアーの開幕が待ち遠しい……そう思いながらトレーニングに励んでいるのが例年のことです。1月は2週間ほど鳥取のワールドウィングに行って、硬くなった体のあちこちをほぐし、2月にはハワイで徐々に体を慣らしながら動かしていく。「今年もできるかぎり多くの試合に出たい、それには日々を大切にトレーニング」と思いながらですね。
ここ最近、日本のシニアツアーも多くのファンの方々に理解され、ギャラリー数も試合も増え、ありがたいことです。シニアトーナメントの魅力は、ギャラリーと選手が、レギュラーツアーよりずっと身近に触れ合うこと。ギャラリーの気持ちの中に、若かりし頃応援した選手が皆、自分と同じように年齢を重ねたけど、昔とまったく同じスイングで戦っている。そんな思いを、好プレーをしたとき、その拍手から感じるんですよ。
レギュラーツアー時代は、闘争心むき出しのまま、また、そうであるべきだと思いますが、何事にも負けてはならない、勝負師の心はつねに張り詰めているのが普通でしたね。
そうそう、おふくろが70代も半ばになった頃だったと思いますが、実家の千葉県我孫子に久々に里帰りすると、少し前に町のゲートボール大会でおふくろのチームが優勝したとのこと。上機嫌なおふくろは庭に出てゲートボールを私に教えてくれるっていうんですよ。初めての私に、こう持って、こう打つんだと細かく教えてくれるんですが、どうやっても教えてもらっている私のほうがうまくいってしまうんですね。しばらくするとおふくろは縁側に座って、「ゲートボールも功のほうがうまいのか」と肩を落としたんです。
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