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有機ELで韓国を後追い 電機

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年間2億台以上売れるiPhoneの“意向”がパネル市場を揺さぶる。(撮影:尾形文繁)

次世代パネルと言われる有機EL。2016年はこの市場がより注目を集めそうだ。

背景にあるのがアップルの動きだ。今後の新型iPhoneのディスプレーに有機ELを採用することが有力視されている。供給の問題もあり、液晶画面が一気に有機ELに置き換わることはなさそうだが、iPhoneを年間2億台以上を売り上げるメガメーカーの意向がパネル市場に大きな影響を及ぼすことは間違いない。

有機ELは液晶パネルに比べて薄くて軽く、省電力化も図れる。画質がより鮮明なうえ、基板にプラスチックを使うことで「曲げ加工」ができるという特徴もある。これによって製品のデザイン性に自由度が増すため、アップルが有機ELの採用をもくろむ理由の一つになっているとみられる。

現在の液晶パネルは、スマートフォンやテレビなどのディスプレーが主な用途だ。一方、有機ELは液晶よりも生産技術が複雑で、量産に成功しているのは韓国のサムスングループとLGだけ。サムスンは自社のスマホ「ギャラクシー」、LGは自社のテレビ向けを中心に生産している。

アップルが動けば中国スマホもなびく

日本勢は、液晶大手のジャパンディスプレイ(JDI)とシャープが有機ELの研究開発を続けているものの、いずれも量産化に至っていない。15年1月にはソニーとパナソニック、JDIの有機EL事業が統合し、JOLEDが発足した。ただ、韓国2社の主戦場を避け、タブレットやパソコン向けで活路を探っている状況だ。

現在、有機ELパネルの市場規模は約1兆6000億円で、うち約8割の1兆3000億円はスマホ向け(15年見込み、IHSテクノロジー調べ)。後れを取る日本メーカーからは「有機ELは生産におけるロスが大きく、採算が合わない」との声も聞かれるが、iPhoneが採用となれば話は別だ。早く量産化にメドをつけ、取引に食い込まなければ成長は望めない。

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