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中国の安値輸出が打撃 鉄鋼

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中国の安値輸出の影響で日本の高炉各社は業績修正を余儀なくされている

年後半にかけ緩やかな回復、というのが2016年の国内鉄鋼業界のメインシナリオだ。しかし、今や世界の粗鋼生産量の5割を占める中国の動向が、最大リスクとして不透明感を強めている。

国内の粗鋼生産量は15年10月まで14カ月連続で前年同月比マイナスが続く。日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は、同年11月の会見で15年度の粗鋼生産量の見通しについて「1億0500万~1億0600万トンの間」と発言。仮に1億0500万トンなら2年連続の減少となる。

国内は主な需要先である建設業界で人手不足などから工事が停滞。自動車業界でも、増税による軽自動車販売の落ち込みなどで生産回復が遅れている。内需減退を受け、高炉はじめ鉄鋼業界は在庫調整のための減産を続けてきた。

国内向け在庫の調整については、「H形鋼などは通常の水準に戻ってきた。薄板3品(熱延・冷延・表面処理鋼板)は遅れているが、15年度内には終わるのではないか」(柿木会長)とみられる。建設、自動車向けなど内需自体も16年は緩やかながら回復に向かう見通しだ。

しかし、「問題は輸出環境の悪化だ。中国の需給ギャップは認識していたが、経済減速がこんなに早く進み、海外に中国の鋼材がこれほど出回るとは予想がつかなかった」と柿木会長は話す。不採算の輸出を見合わせようとすると、粗鋼生産量は落ちる。

安い中国製があふれ、高炉が輸出を抑制

15年の中国の鋼材輸出は1億1000トン前後と、前年比5割増の14年に続き、2割近く増えて過去最高となりそうだ。

中国では景気減速とインフラ投資熱の沈静化で、14年から鉄鋼の内需が減少に転じ、15年、16年も連続して減ると世界鉄鋼協会は予測している。これを受けて粗鋼生産量も15年はマイナスに転じるが、その幅は小さい。生産能力の過剰な中国メーカーが稼働率を維持するため、輸出に活路を求めているからだ。中国の安値輸出は、日本の主要な輸出先であるアジアの鋼材市況を急悪化させた。

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