邦画の興行収入が洋画を上回った2008年以降、日本の映画市場は邦画が過半のシェアを握る“邦高洋低”状態が続く。
邦画人気の背景としては、テレビ局が制作主体となる映画が多く、自社メディアで大量の宣伝が可能なほか、若者の洋画離れなどが指摘されている。
しかし15年の年間興行収入では、8年ぶりに邦画と洋画のシェアが逆転しそうだとの声も徐々に聞かれるようになってきた。
14年の洋画のシェアは41.7%。この年は興収約255億円を記録したメガヒット作『アナと雪の女王』があったものの、ほかに目立った作品が少なかった。
しかし15年は、『マッドマックス』『ターミネーター』『007』をはじめとする、人気シリーズの最新作が続々と公開されるなど、作品が非常に充実した。
10月時点で興収が90億円を超えたのが、『ジュラシック・ワールド』と『ベイマックス』の2作品。さらに『ミニオンズ』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『シンデレラ』などが50億円を突破し、成績面でも洋画の奮闘が目立った。
一方で邦画作品は『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』が興収78億円を超えたのを筆頭に、細田守監督のアニメ『バケモノの子』が59億円、人気ドラマの『HERO』が47億円を記録。『ドラえもん』『名探偵コナン』など定番のアニメ作品も好調だった。だが実写映画では、目標値を超えられなかった作品も散見される。
12月には洋邦が誇る強力作品が封切りされた。伝説的シリーズの最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』だ。両作の成績次第では、年間興収で久々に洋画が邦画を抜くことも十分ありうる。
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