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平野信行 三菱UFJフィナンシャル・グループ 社長 金融業界の「声」に変化 切迫感を持って対応する

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国内金融機関で初の純利益1兆円超えを達成し、10月で発足10年を迎える三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。さらなる成長をどう推し進めるのか。平野信行社長に聞いた。

ひらの・のぶゆき●1974年三菱銀行入行。2012年に三菱東京UFJ銀行頭取就任、13年4月から現職との兼務に。(撮影:今井康一)

──発足から10年でどんな課題が見えてきたか。

新しい取り組みを続けてきたが、それにも増して世の中の変化が早い。国内外ともにそう。ビジネスモデルの変革を進める必要がある。

国内は、少子高齢化に伴って個人客のニーズも変わってきている。これから来るであろう大相続時代のニーズに対応するため、銀行、信託、証券の3社が、より一体になって取り組んでいく。

──今後、重視する事業分野は。

ほかの事業と比べ資産運用・資産管理事業は十分に育ちきっていないが、これからますます重要になる。世界の経済成長率が鈍化し、資金需要が乏しくなっている中、金融資産の蓄積がさらに進むからだ。

世界の金融機関のCEO(最高経営責任者)の集まりでもそれは顕著だ。かつては、投資銀行のCEOの声がいちばん大きかった。リーマンショック後は、われわれ商業銀行が元気だった。最近は資産を運用しているアセットマネジャーの声が大きい。(世界最大の資産運用会社)米ブラックロックなどだ。

今は投資家の動きが起点になって金融の“流れ”ができる面もある。われわれもその一角を担いたい。そのため、国内では投資信託会社2社(三菱UFJ投信と国際投信投資顧問)を7月に合併した。MUFG発足以来の課題を実現できた。

──海外では買収も? 

海外の資産運用会社では、英国のアバディーンや豪州のAMPなどにこれまで出資してきたが、米国はまだミッシングピースになっている。

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