国内金融機関で初の純利益1兆円超えを達成し、10月で発足10年を迎える三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。さらなる成長をどう推し進めるのか。平野信行社長に聞いた。
──発足から10年でどんな課題が見えてきたか。
新しい取り組みを続けてきたが、それにも増して世の中の変化が早い。国内外ともにそう。ビジネスモデルの変革を進める必要がある。
国内は、少子高齢化に伴って個人客のニーズも変わってきている。これから来るであろう大相続時代のニーズに対応するため、銀行、信託、証券の3社が、より一体になって取り組んでいく。
──今後、重視する事業分野は。
ほかの事業と比べ資産運用・資産管理事業は十分に育ちきっていないが、これからますます重要になる。世界の経済成長率が鈍化し、資金需要が乏しくなっている中、金融資産の蓄積がさらに進むからだ。
世界の金融機関のCEO(最高経営責任者)の集まりでもそれは顕著だ。かつては、投資銀行のCEOの声がいちばん大きかった。リーマンショック後は、われわれ商業銀行が元気だった。最近は資産を運用しているアセットマネジャーの声が大きい。(世界最大の資産運用会社)米ブラックロックなどだ。
今は投資家の動きが起点になって金融の“流れ”ができる面もある。われわれもその一角を担いたい。そのため、国内では投資信託会社2社(三菱UFJ投信と国際投信投資顧問)を7月に合併した。MUFG発足以来の課題を実現できた。
──海外では買収も?
海外の資産運用会社では、英国のアバディーンや豪州のAMPなどにこれまで出資してきたが、米国はまだミッシングピースになっている。
この記事は有料会員限定です
残り 632文字
