REIT(不動産投資信託)もETFの投資対象の一つだ。現在、東京証券取引所にはREIT連動のETF7銘柄が上場している。
REITとは、商業ビルやマンションなどの不動産に投資する投資信託のことだ。賃料収入から得た利益を分配金として投資家に支払う。特例として法人税などの支払いを免除されているため、投資家の受け取りが相対的に多くなること、また、個人では到底購入することのできない六本木や丸の内の有名ビルなどに投資して間接的に賃料を受け取ることのできる点が最大の魅力だ。
また、企業の株式とは異なり、突然大きな赤字を出して無配に転落することは少ないため、長期投資の個人投資家向きだといえるだろう。日本銀行が金融緩和の一環としてREITを購入していることも、人気に拍車をかけている。
REIT銘柄は現在、国内外の証券取引所に多数上場しているが、ETFはこのREITの指数への連動を目指すものとなっている。国内の指数では東証REIT指数がある。同指数は、東証に上場している全REIT銘柄の市場価格を時価総額に応じて重み付けした平均値だ。REITといえども個別銘柄のリスクは存在するため、REIT市場全体に幅広く投資する意義はある。
レバレッジに左右 分配金利回りの考え方
先述のとおり、投資家がREIT連動のETFに最も期待するのは分配金だ。分配金重視のポートフォリオを組む場合、REIT連動のETFが積極的に選ばれることは多い。現在、REITの分配金利回りは年率3%前後。国債利回りとの比較で考えれば十分だと説明されることも少なくない。
しかし、これには若干注意も必要だ。そもそもREITの分配金利回りは、現物不動産の賃料利回りとは意味合いが異なる。現物不動産の利回りとは、賃料収入に由来するいわば物件の実力値だが、REITの分配金利回りには借金でレバレッジをかけたことの効果も含まれているからだ。
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