有料会員登録
ビジネス

新就活スケジュール 初年度から“抜け駆け"

3分で読める 有料会員限定
  • 田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員
正式な選考(面接)開始はあくまで8月1日からだ(写真と本文は関係ありません)(KPS)

いったい誰のための就職活動(就活)か。

8月1日から2016年3月卒の大学生・大学院生の就活が本格的に始まった。今年は経団連が採用スケジュールを変更。3月に会社説明会、8月に選考(面接)開始、10月に内定式と、15年卒よりも4カ月後ろ倒しになった(図表1)。だが現場ではさまざまな問題が生じている。

[図表1]
拡大する

そもそも経団連に加盟していない企業は、新スケジュールを守る義務がない。一部の外資系企業は例年どおり、昨夏のインターンシップで優秀だった3年生を対象に、14年12月からの選考で早くも内定を出していた。また、楽天やDeNAなど経団連非加盟の大手企業も、早い段階から動き出している。

加えて今年は中小企業が早い段階で採用活動を本格化。従来なら大手の活動が落ち着いてからスタートしていた。しかし、新スケジュールに合わせて、大手が終了した後に活動を始めるのでは、10月1日の内定式まで時間がない。そこで多くの中小は今年4月から着手したのだ。

こうした動きに経団連企業も安穏としていられない。一部大手は3月から、OB・OGをリクルーターに学生を囲い込んだり、会社説明会と同時に実質的に選考したりするなど、活動を展開。これまでは外資、大手、中小の順で、選考が行われていた。が、今年は最後に人気の大手が控え、中小の内定を持ったまま、就活を続ける学生が多い。

マイナビの調査では、選考開始前日(7月末)時点の内定率は、なんと57%。15年卒の選考開始前日(3月末)の内定率、16.4%と比較すると、今年は異常に高い。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数