2002年に広島地盤のデオデオと名古屋地盤のエイデンが統合して誕生したエディオン。今も愛知県でトップシェアを誇る同社は、名古屋の家電戦争をどう戦うのか。岡嶋昇一副会長を直撃した。
──13年に創業の地、名古屋本店を移設して、あえて名古屋駅から遠ざけました。
03年にビックカメラが名古屋駅前に進出し、11年にはヤマダ電機も名鉄ヤング館跡に出店してきた。さらに、ヨドバシカメラが進出してくるという話もすでにあった。当社の旧名古屋本店は駅から少し離れていたし、スペースの関係で商品数に制約があった。立体駐車だったので、車を止めるのも不便だった。
競合店が増える中で、このままでは本店が衰退していくと危機感を抱き、思い切って移転を決めた。新本店のコンセプトは、「駅から近くて利便性の高い郊外型店」。名古屋は車社会。新本店は四方を道路に囲まれているから、車ですっと来店できる。売り場も2フロアで開放感がある。
──駅前戦争から距離を置いた?
同じ土俵で対抗するのではなく、すみ分けた。ビックは郊外量販店よりもカメラや周辺商品などの取り扱いが豊富で、趣味、嗜好性の強い商品を求めるお客さんが集まっている。一方、エディオンに来てくれるお客様は、白モノ家電など設置工事を伴う商品を、昔から知っている安心できる店で買いたいと思っていらっしゃる。
──ビックは駅前に2号店を、ヨドバシは栄エリアの松坂屋店内に今秋出店します。エディオンにとって、手ごわいライバルです。
脅威だとは思っていない。東海3県で多少の影響はあると思うが、(1店当たりで見れば)非常に広く薄い影響で、名古屋本店が大ダメージを受けるほどのレベルではないと見ている。名古屋駅前や栄と、郊外とではニーズが違う。2社の新店がオープンしても、当社の郊外店は十分やっていけるし、対抗できる。ビックは駅前で二つの店を構えることになるが、売上高が単純に2倍になることはありえない。それなりに苦労されるのでは。名古屋は大都市圏だが、池袋や新宿とは違う。
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