3月14日の北陸新幹線の延伸開業によって、小松空港と富山きときと空港の利用者数は大きく落ち込んだ。3月14~31日の小松空港の羽田便利用者は前年同期比で27.1%減。富山空港は同30.5%減だ。
日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)とも、新幹線開業後も便数は減らしていない。機材小型化による経費削減で影響を最小限に抑えている。が、利用者減が続けば羽田便縮小、撤退の可能性もある。
小松空港は金沢市の中心から車で40分。「市内から遠いのはメリットにもなりうる」と、石川県で航空政策を担当する庄司郁・企画振興部次長は言う。往路は新幹線でも、加賀エリアや福井県に足を延ばせば、復路は小松からの空路がむしろ便利だ。
石川県は羽田を中継点とした需要の掘り起こしをしている。羽田などの拠点空港を経由して地方の空港を行き来する乗り継ぎの割合は国内線全体のわずか6%程度。庄司氏は「羽田乗り継ぎの拡大余地は大きい」と見ている。北陸新幹線効果で北陸地方は今や全国区となった。直行便がない県からは羽田経由で北陸に来てもらえば羽田便の利用客がおのずと増える。
乗り継ぎ拡大へ航空会社も支援を惜しまない。乗り継ぎ割引を利用すれば、羽田経由で別々に購入する普通運賃と比べて5~8割安くなる。乗り継ぎの恩恵があるのは小松空港に限らないが、県が旗振り役をするのは珍しい。乗り継ぎ便をテコに羽田便の利用者を確保する狙いだ。
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