3月14日、北陸新幹線・長野─金沢間が運行を開始した。これまで東京─金沢間は越後湯沢経由で上越新幹線と特急「はくたか」を乗り継いで4時間近くかかっていたが、新幹線開業によって最短2時間28分で結ばれる。
加賀百万石の城下町・金沢をはじめ、北陸エリアには観光資源が多い。新幹線開業に伴う経済波及効果は、石川県で年間124億円、富山県で同88億円という試算もある。
金沢開業によって今後の関心事は、2022年度に開業が予定されている金沢─敦賀間の動向へ移る。北陸3県の中で石川、富山両県に劣らず、福井県も新幹線を渇望してきた。04年に金沢延伸で決着した際、まだ県内にレールがないにもかかわらず、福井駅の駅舎を先行し新幹線対応に改造するウルトラCで、将来の福井延伸へ意欲を示した。
福井県内からは、東京五輪が開催される20年までに金沢─福井間を先行開業させるべき、との声も上がる。同県を選挙区とする稲田朋美・自民党政調会長が座長を務める、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは、2年程度の前倒しを検討中。今夏までに結論を出す方針だ。
ただ、国土交通省の幹部は福井先行開業について「技術的な課題がある。一つは工期が間に合うか。また、通過を前提としている福井駅をターミナル駅にできるのか」と、慎重姿勢を崩さない。
車両基地が置かれる敦賀へ延伸するまでの間、福井駅を終発着駅とするには、列車の折り返し機能や終電後に車両を留置するための車庫の追加的な設置が欠かせない。新たな用地の取得も必要となり、そのコストは小さくない。
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