3月12日に英国政府は、中国が主導する「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)への参加を表明した。主要7カ国(G7)では初めて。同国のオズボーン財務相は声明文で英国企業へのメリットの大きさを強調した。
アジア諸国のインフラ整備を支援する新しい国際金融機関というAIIBの構想。これは中国の習近平国家主席が2013年10月の東南アジア歴訪時に発表したもので今年中の設立を目指す。1000億ドルの資本金の過半を中国が出し、総裁ポストも中国が握るとみられる。
この構想は中国にとって“一挙両得”だ。政治面では、経済協力を通じて、周辺諸国との関係を再構築することができる。領有権問題をめぐって争うフィリピンやベトナムも、AIIBには参加する。また経済面では、鉄鋼やセメントなど、国内で抱える過剰生産能力を海外に振り向けることが期待できる。
一方、アジア開発銀行(ADB)を主導する日米は、AIIBの運営方針の不透明さに対する懸念、審査能力への疑問を繰り返し表明してきた。英国の発表を受けて、麻生太郎財務相や菅義偉官房長官は、日本の参加は難しいことをあらためて示した。
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