少子化にもかかわらず、ベビー用品国内首位のピジョンの高成長が続いている。前2015年1月期の売上高は前期比8%増の841億円、営業利益は同23%増の127億円と過去最高を更新した。今16年1月期も連続更新の見通しだ。
業績の牽引役は海外市場。中でも香港を含む中国が、同社にとって欠かせない成長基盤だ。中国事業はすでに売上高で全体の3割、営業利益に至っては実に6割も稼ぎ出すまでになっている。多くの日本企業が中国に進出しているが、これほどの成功を収めている例は少ない。
中国各地の病院と連携 正しい母乳育児を教育
中国に進出したのは02年。上海市に販売の現地法人を設立し、現在は同市と江蘇州常州市に製造拠点を置いている。売れ筋はグループ売上高の約3割を占める哺(ほ)乳瓶と乳首型の吸い口だが、スキンケアや洗剤、母乳パッドなど500種類以上の商品を手掛けている。13年からは、後発ながらベビー用紙おむつの生産・販売も開始した。
ピジョンが中国で強い理由は、現地のママさんから絶大な信頼を得ていることだ。背景には09年から中国の国家衛生部と共同で行っている、母乳育児啓発活動がある。
中国では母乳の出し方や保存方法など、正しい方法で母親が赤ん坊に母乳を与える習慣が根付いていない。そのため、病院の看護師や母親は正しく母乳を与える教育を必要としている。そこにピジョンの現地社員が入り込み、母乳育児に関する正確な指導を行っている。
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