雪国まいたけの内紛劇の主役ともいうべき人物が創業者の大平喜信氏である。これまでの経営陣との対立の経過などを語った。
──TOBに関してはどういうアプローチがありましたか。
今回は何も連絡がなかった。去年の夏ごろ、ベインキャピタルから私に電話があって、今回のような提案をもらった。出資比率で折り合わなかった。私は35%以上の株保有をお願いしていた。ほか複数のファンドとも話をして、いい条件が出てきた。だが、いきなりこういうこと(TOBの発表)が起きた。何が起きたかさっぱりわからなかった。
借り入れは雪国の株を買うためのものだった。1年半くらい前から約束どおりの返済ができなくなっていたが、少しずつ返そうとはしていた。1月も200万円くらいのおカネを作って、返済していた。
──TOBがこのタイミングだったのはなぜだと思いますか。
臨時株主総会を心配したのだろう。かつて決算が大赤字になったときに、これをチャンスと見て幹部だったA氏が社長になりたいという野心を持ったようだ(注:A氏は否定している)。ほかにも聞き捨てならない話があった。そこでA氏を取締役から外すことを決めると、彼は告発文を取引銀行や東京証券取引所、証券取引等監視委員会などに送った。私から見れば、これには真実と作り事が混ざって記載されていた。
その後の調査委員会の報告書には「強すぎたリーダーシップ」という記載がされた。大平が強すぎた、部下がそれを慮って不適切な経理をしたと。それで社長を辞任した。だが、跡を継いだ経営陣もとんでもないと思った。農薬などの検査もムダだとやめる決定をしたから(注:検査の頻度を減らす決定をした)。
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