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畑中好彦 アステラス製薬 社長 がん領域が第3の柱に 再生医療で次のジャンプも

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山之内製薬と藤沢薬品工業の合併で発足してから、4月で10年の節目を迎える業界2位のアステラス製薬。2012年から販売している前立腺がん治療薬「イクスタンジ」が年商1000億円超に育つなど、足元は上り調子だ。成長の持続に向けた今後の戦略について、畑中好彦社長に聞いた。

はたなか・よしひこ●1980年藤沢薬品工業入社。上席執行役員経営戦略・財務担当を経て、2011年から現職(撮影:尾形文繁)

──合併を経て今の好調に至った理由をどう考えているか。

もともと得意だった泌尿器と移植・免疫の領域が順調なうえ、第3の柱としてがん領域が成長したことが大きい。2014年第3四半期(4月~12月)には3領域の売上高がどれも1500億円ほどで、バランスのいい形になってきた。

合併前の両社の規模だと、がん領域の研究開発から販売までを行うことは体力的に無理だった。がんの一つひとつの臨床試験は循環器系に比べると小さいといわれるが、さまざまながん種や投与タイミングがあり、広がりが非常に大きい。また、治療ニーズが高く、次々に創薬ターゲットが出てくる領域でもある。そこに参入するのが、アステラス発足の一つの目的だった。

がん領域は当時から極めて競争が激しかった。内部で研究開発投資を続けるのはもちろん、買収や他社製品の導入など外部の力も取り入れて、足りない部分を補強してきた。そうしてようやく今、開発競争の入り口に立てたと思っている。今後は免疫療法や遺伝子変異によるがんにも取り組んでいく。

──合併の翌年には大衆薬事業を売却している。

当社の規模でいくつもの事業をやると、経営資源が分散され、結局はグローバルでの競争力を持てない。そこで、方向性と戦略はシンプルにして、強みの新薬開発に集中するのが得策だと考えた。

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