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ライフ #格差サバイバル術

[成長懐疑派] 成長はさほど必要ではなくなった ジュリエット・B・ショア ボストン大学社会学部教授・経済学者

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Juliet B. Schor●1955年生まれ。米ハーバード大学特別栄誉客員教授兼任。元同大学准教授。82年、マサチューセッツ大学で経済学博士号。(Getty Images)

世界経済は今後も成長し続けるだろうが、過去のような成長率は望めない。日米など先進国は、長期にわたる成長鈍化の時期に入っている。

現代は、急速な技術革新のおかげで、より少ない労働力で多くの価値を生み出すことができるようになった。だから成長はさほど必要ない。成長が必要だった背景には、生産性向上と雇用という側面があるが、技術革新で生産性が向上している今はジョブシェアリングなどで雇用を確保できるからだ。

米国のシステムには問題が多い。顕著なものが、気候変動による環境面の機能不全だ。富の集中で一般市民の購買力が先細りし、経済が健全な状態にないことも問題だ。金融は今も制御不能であり、また大きな金融危機が起こるに違いない。

資本主義は多種多様 尺度は複数であるべき

世界的な低金利が資本主義の終焉を意味するかどうかはわからないが、金融緩和による「流動性のわな」と需要不足に陥っている国があるのは確かだ。「問題がありながらも資本主義を超える制度は出てこない」という声も聞くが、スウェーデン経済を見てもわかるように資本主義も多種多様だという点を指摘したい。また、シェアリングエコノミー(共有型経済)や、ウィキペディアなど共同管理型のピアプロダクション(情報・知識の共有による生産)も生まれている。これは、資本主義でも社会主義でもない。

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