
2014年の業界最大の出来事は損害保険ジャパンと日本興亜損害保険との合併で、正味収入保険料で国内最大手の損害保険ジャパン日本興亜が誕生したことだ。
国内損保市場が3メガの寡占構造である点に変わりはないが、傘下の国内損保の合併を選択した東京海上ホールディングス、損保ジャパン日本興亜と、合併させず大手2社を傘下に持ち続けるMS&ADインシュアランスグループホールディングスとの戦略の違いが鮮明になった。
長期火災保険の保険期間の上限の10年への短縮も重要だ。15年から実施する。損害リスクを早く保険料に反映しやすくなる。火災保険は期間が30年といった長期タイプが主流だが、近年は巨大化、頻発化する自然災害によって、保険会社は保険金の支払いが負担となっている。
赤字続きだった自動車保険の収支改善は毎年の値上げでほぼ解決した。火災保険にもメスを入れ、14年は国内損保事業の収益立て直しに一定のメドをつけた年でもあった。
14年は損保ジャパンが英キャノピアスの大型買収を行い、3メガグループの海外シフトがはっきりした。国際展開の動きは15年も加速するだろう。
日本の損保市場の成長余力は小さい。国内損保事業の収支改善に加え、株価上昇で資産運用環境がよいため、日本の損保各社には海外M&Aの好機である。円安は買収価格の膨張を招き逆風だが、各社とも海外でのM&Aに前向きなスタンスだ。
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