リニアの開業後、都市間の移動手段はどう変わるのか。品川から名古屋、大阪、広島、博多への移動についてリニア、東海道新幹線、航空機を、それぞれ時間と運賃でシミュレーションしてみた。
東京─大阪間はリニアが圧倒的に有利 [リニア開業時における各種比較]
品川─名古屋間
名古屋までの移動は、リニアによる高速化の恩恵をそのまま受けることができる。2027年の東京─名古屋間の開業によって、品川からわずか40分で名古屋へアクセスできるようになる。リニアの料金は現行の新幹線運賃に700円程度が加算されるが、高速化のメリットのほうが上回る。東京─名古屋間を通勤する層も一定数出てくるだろう。
一方、リニアの名古屋開業で大きく影響が出てきそうなのが、中部国際空港の国際線だ。開業後は名古屋駅でリニアに乗り、品川駅で京浜急行に乗り換えれば、名古屋からほんの1時間強で羽田空港へ行くことができるからである。
今のところ中部国際空港から欧米への直行便が運航されているが、リニアが開業すれば、国際線は羽田空港へ集約される公算が高い。中部国際空港にとっては、現行の便数を確保できるかが課題となる。
品川─大阪間
拡大する
27年の名古屋開業後、品川─大阪間の移動は今よりも35分短縮され、2時間を切る。懸念材料は名古屋駅での乗り換えだ。リニアのホームは地下30メートルに新設される見込みで、地上に位置する新幹線との乗り換えには、15分程度必要になるだろう。リニアに乗れば移動時間は短縮されるが、重い荷物を持っている場合など、現状の新幹線と比べると使い勝手が悪い。リニア開業後も航空機や現行の新幹線には一定の需要があると考えられる。
この記事は有料会員限定です
残り 1093文字
