ただ読んでもNG!「知肉」になる「本の読み方」5選 読むとき「意識をちょっと変えるだけ」でOK!

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ひとつめは「気になるところは『視界に入っているうち』にチェックすること」である。

「家に帰ってから」では忘れてしまう

【1】「気になるところ」は「視界に入っているうち」にチェックする

「本」というのは夢中になればなるほど、以前に読んだページのことはどんどん忘れていってしまうものだ。

「気になったところ」があって「家に帰ってから付箋をつけよう」などと思っていても、そのころにはもうだいぶ先を読み進めていて、どのページに何が書いてあったかなんてたいてい忘れている。

最初にとっかかりとしてやるべき作業は、「気になる文章などをチェックしていくこと」である。

「紙の本」なら「ポストイット」などの付箋を貼っていく。「電子書籍」の場合には、リーダーやタブレットの画面を指でなぞるだけの「ハイライト」という機能が便利である。

ちなみに、わたしは、いつもポストイットを常備している。仕事で移動する際も、つねにポーチにも用意しており、電車の中で立ったまま紙の本を読んでいるようなときでも、気になるところがあれば、すかさず付箋を貼る。

「気になるところが視界に入っているうち」に、すかさず付箋をつけるのがポイントだ。

【2】チェックするだけでなく、テキストで「整理・保存」する

唐突だが、学生のころを思い出してほしい。学校の期末試験前の勉強で、教科書に蛍光マーカーを引いただけで満足し、それで「勉強した気になってしまった経験」を持っている人はけっこう多いのではないか。

そして、その若いころの記憶とともに思い出してほしいのは、「マーカーを引いただけではまったく頭に残らないし、実にはならなかった」ということだ。マーカーを引いた場所を記憶に焼きつけ、自分の中に「知肉」として蓄積させるためには、さらに一段階必要なのである。

つまり、「ハイライト」や「付箋」を貼った場所は、それで満足して終わらせないことが大切だ。

「電子書籍」なら、「メモアプリ」などテキストで残せるところに、マーカー部分をコピペして整理・保存する。紙の本なら付箋を貼った場所を開き、そのノンブルとともにメモを順にする。ただし、一字一句、正確に書き写す必要はない。「意味がわかる程度」にざっとまとめるだけで十分である。

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