自身を生かすためにクリエイティブに奮闘する
『ネオ・ヒューマン』は、僕の研究テーマでもある「生きづらさ」という観点に通ずるものがあります。同性愛者であり、なおかつ難病をわずらっているピーター・スコット-モーガンさんは、そのハードルを、愛という利他的な精神と、自身を実験台にしてサイボーグ化するという超越的な大計画によって乗り越えていこうとしています。
ロボット工学という科学を駆使して、自身をより生かすために奮闘する姿は、とても実存的であり、クリエイティブであり、生きるにあたっての熱情を見出すことができます。
「すべての人間は、生まれながらにして宇宙を変える権利を手にしている」「自分は石ころだらけの月面を探索したいわけじゃないんだってことをね。僕は、宇宙をワープで旅したいんだ!」といった彼の言葉には、僕自身、かなり触発されました。
この姿を、普段の日常にもどかしさを抱え、鬱々と過ごしている方々にぜひとも読んでいただきたいと強く思います。
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【学費のための「レンタル彼氏」に引け目を抱えていた】

