ディカプリオ激似の俳優が明かした「人生最高の体験」 日本人のツアー客にサインをねだられたことも

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ディカプリオ本人に会ったことはないが、彼と仕事をした人には大勢会ってきた。10年以上彼のスタントを務めてきた男性によると、とてもいい奴で、冗談もよく言うし、浮ついたところは皆無だという。彼を知る人はみんなそう口をそろえる。そんな評判を聞くと、私もうれしくなる。

今より若かった頃は、自分が「ディカプリオのそっくりさん」で通っていることに今より抵抗があった。誰だって他人の似姿ではなく、自分自身を見てほしいと思うものだ。それでも、そっくりさんの仕事をするうちにそこは割り切れるようになった。

「苦痛の種」に今では感謝

イベントに行くと、誰もがとびきりの笑顔を見せたり、頰を赤らめたり、時には涙ぐみながら私に近づいてくる。映画を通じて、ディカプリオがどれほど深くファンの心を動かしたか、改めて気付かされる。大好きなスターに会えた気分になってうれしそうにしている人たちを見ると、こっちまでうれしくなる。

そんな経験を積むうちにベン・コーニッシュとして見られなくてもいい、みんなに喜んでもらえるなら満足だ、と思うようになった。

『最終絶叫計画5』の撮影でプロデューサーのデービッド・ザッカーと親しくなった。撮影が終わる頃、彼はこう言ってくれた。「ベン、君に最初に会ったときはレオそのものだと思ったよ。うり二つで度肝を抜かれた。だけど3週間付き合ってみて、今じゃ君はベン以外の何者でもない」

最高にうれしい言葉だった。

そんなわけで今では「レオ様に激似」の自分をまずまず受け入れている。おかげで信じられないほどぶっ飛んだ面白い経験もできた。それも全てこのビジュアルのたまもの。とても感謝している。

ディカプリオ主演の映画を再現するコーニッシュ(写真:「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部)
「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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