「傷つきやすい人」がラクに生きやすくなるコツ やってみたい6つの「鈍感力トレーニング」

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人に引きずられない

人の話に耳を傾けることは大切ですが、注意も。

みんな、そう言ってるよ、というみんなはみんなじゃないということ。実はそう言っているのはその人個人だけの場合も。そこを見分け、常識的な意見がどこにあるのかを見極めることが、実は鈍感になるためには必要です」

物事の進め方などの面では…

上手に人任せにする

『ひとりでやっていけると思う人ほど、迷惑をかけやすい』。かなり前の雑誌の投稿ですが、記憶に残っています」

責任感でガチガチの人は迷惑をかけまいと、ひとりで抱え込み、かえって大きな迷惑をかけてしまいます。上手に助けてもらう習慣で、自分も周囲もラクになります。

結果よりプロセス

自分が「負け組」だと落ち込む繊細な人には次の言葉を。「渋沢栄一は『お金は仕事の滓(かす)だ』と言いました。お金は仕事で出た滓にすぎず、どんな仕事をするかが大事。勝ち負けや貧富で、重かった心が軽くなりませんか」

完璧を目指さない

「私自身の経験から言うのですが、完璧主義の学生に限って、何かをやれと言うと、自分はできないと尻込みする。やらせてみると、かなりいいものを提出してくるのに、です。最初から満点を目指さず、60点を目指せばいい。そしてそこから、修正を重ねて満点に近づけていけばいいのです」

鈍感になる練習でラクになれば、きっと前へ進めます。

齋藤孝/明治大学文学部教授。東大法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。著書多数。コメンテーターとしてもテレビ出演多数。

構成/ガンガーラ田津美

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