週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「朝食を食べないと元気が出ない」は本当か? 仕事のパフォーマンスを高める朝食リテラシー

4分で読める
  • 平井 孝幸 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)CHO室室長代理、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター研究員

INDEX

「朝ご飯を食べないと元気が出ない」のは本当でしょうか? (写真:tojiko/PIXTA)
健康管理・体調管理は、ロジカルシンキングやITスキル以上に大切なビジネスの基礎スキルだ。なぜなら身体は、もっとも重要な仕事道具だから。適切に取り扱い手入れをすれば、思う存分力を発揮する。しかし実際には、自分の身体や健康に無頓着なビジネスパーソンが多い。コンディションが悪ければ仕事の生産性が低下するのも当然だ。
DeNAのCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー)室長代理として社員のパフォーマンスを高める健康施策を次々に実行し、同社を健康経営企業に導いた平井孝幸氏が、近著『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』から、朝ご飯とビジネスパフォーマンスの関係について解説する。

「朝ご飯は大事」説の出所

「朝ご飯を食べないと元気が出ない」

こう思っている方も多いと思いますが、朝食に関してまず伝えておきたいことがあります。それは、無理に食べることはない、ということです。

『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

空腹感があれば食べたほうがよいのは当然ですが、お腹が空いていないにもかかわらず、「朝食は食べなければいけないもの」という刷り込みが頭にあって、無理をして食べている人がいます。しかも朝起きて「お腹も空いてないし、時間もないけど、とりあえず何かお腹に入れておこう」と手を伸ばすのがチョコレートだったり、ポテトチップスだったり、びっくりするようなものを食べている人も意外に多いです。どうしてと聞くと、「朝食は食べなければいけないと親や配偶者に言われた」と返ってくる。

とりあえず、そうした朝食は止めましょう。無理に食べることはないのです。

現代人は基本的に「食べすぎ」です。だから、食べたくなければ食べないに越したことがないのですが、なぜ「朝ご飯は大事」という観念が世の中に定着しているのでしょうか。 

背景にあるのは、親世代の先入観です。戦後の苦労を知っている人たちに育てられたことで、いまの現役世代にも、この考えが反映されています。昔は、食べられること自体が幸せだったのです。

でも今は、そうではない。多くの人は十分栄養を摂れているので、そこまで食べる必要性は減ってきています。とりわけ朝は、無理して食べる必要はないと私は考えています。働く人において、栄養失調よりもメタボの方が圧倒的に多いです。

次ページが続きます:
【食べることでエネルギーが奪われる】

2/2 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象