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航空機並み速度のリニア走らせるテスラの思惑 「ハイパーループ構想」のインパクト

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  • 山本 康正 ベンチャー投資家、京都大学経営管理大学院客員教授

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テスラのトップ、イーロン・マスク氏の“ハイパーループ構想”が注目されている(写真:AdrianHancu/iStock)
テスラのトップ、イーロン・マスク氏の次なる一手として注目なのが、“ハイパーループ構想”だ。カリフォルニアで走っているスピードの遅い鉄道を、リニアモーターカーに変えようとのプロジェクトだが、航空機と変わらない時速1000kmものスピードの鉄道を実現しようとしている。
さらにハイパーループが日本でも実現し、ドル箱路線と言われている東京・大阪間に設置したら、日本の鉄道会社が大打撃を受けるでしょう──そう語るのは『2025年を制覇する破壊的企業』の著者であり、ビジネスとテクノロジーをつなぐベンチャーキャピタリストである山本康正氏だ。どういうことなのか、同氏に聞いた。

電車の2倍速く、40%安いロボタクシーも広める

イーロン・マスク氏のハイパーループ構想は、カリフォルニアで走っているスピードの遅い鉄道を、より速いリニアモーターカーにしようというもので、驚くのはリニアのスピードです。現在のリニアモーターカーの最高時速500kmのおよそ倍、航空機と変わらない時速1000kmものスピードの鉄道を実現しようとしています。

このような速いスピードが出る秘密は、トンネルの構造です。従来のトンネルとは異なり、真空チューブのような構造にすることで空気抵抗を減らし、スピードを高めようとしているようです。すでに試験走行も開始しています。ハイパーループが日本で実現し、ドル箱路線と言われている東京・大阪間に設置したら、日本の鉄道会社が出資をしない限り大打撃を受けるでしょう。

ハイパーループを別にしても、鉄道の未来も大きく変わります。運転手のいない自動運転の“ロボタクシー”も近未来に普及させようとしているからです。もし本当にこれが広まれば、鉄道の需要は一気に激減するでしょう。

浦安から六本木の距離であれば、電車なら約45分、料金は350円ですが、ロボタクシーを使えば25分で210円ほどになってしまいます。駅に行く手間もなくなり、運賃も安くなる。エンドツーエンドで、自動で好きなところに連れていってくれる。自動運転専用レーンなどで渋滞がなければどう考えても、鉄道よりロボタクシーのほうが便利です。

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【「テスラは電気自動車を販売しているだけの会社」ではない】

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