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「米vs.イラン」NY在住者の偽らざる受け止め方 全米最大の都市は一連の事態にどう反応したか

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  • 鯰 美紀 インタビュアー&ライター

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世界最大級の金融街、ウォール・ストリート(筆者撮影)
2020年の年明け早々から不穏な空気に包まれたアメリカとイラン。アメリカ軍が1月3日未明にイラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官を殺害したことに対抗してイランは1月8日、報復措置としてアメリカ軍が駐留するイラクの2カ所の基地にミサイル攻撃を実施した。
これを受けて1月8日、トランプ大統領はホワイトハウスで、「イランによるミサイル攻撃の死傷者はない」と声明を発表。イランに対して「新たな経済制裁を科す」と述べたが、「軍事力を行使する」とは言わなかった。ひとまずアメリカとイランの大規模な戦争はひとまずギリギリで回避されたように見える。
この頃、アメリカ最大の都市、ニューヨークに暮らす人々はどのように一連の事態を眺め、どう受け止めていたのか。ニューヨーク在住の筆者が現地の様子を取材した。

「こんな馬鹿げたことは、彼しかできないね」

マンハッタンのカフェで働く男性は、「あぁ、その件ね。僕は詳しいとは言えないよ。わかっているのは、アメリカがイランの英雄を殺害して、その報復として、アメリカ基地が襲われているということだけ。気が滅入るから、情報を避けている」とのこと。「アンチ・トランプですよね?」の質問には、「もちろん。こんな馬鹿げたことは、彼しかできないね。アメリカの軍事力は信じているけれど、この先どうなるのか、心配」と言う。横で聞いていた男性は、「権力の濫用。僕たちは、トランプの決定で、随分と迷惑を被っている」と嫌悪感を示した。

事務の仕事をしているという女性は、「ニュースは見ていないけれど、SNSで司令官のお葬式の映像を見たわ。悲しんでいる群衆は、イラン政府によって強制的に集められている、というコメントもあったけれど。情報が錯綜していて、どれが正しいかわからない。でも、そんなに心配していないわ」。

大学でイタリア語を教える女性は、「正直、情報が足りていないので、アメリカの行動が良いか悪いか、判断できない。少なくとも、アメリカのやっていることは、欧州からは理解されていないと思う」と言う。

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【NY市長はどんなメッセージを発したか】

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