2度目の"社長公募" ユーシンの焦り

田邊会長兼社長「前回は失敗だった」

全国紙に掲載した社長公募の広告

「社長候補求む!」

自動車用のキーセットなどを製造するユーシンは2月16日、全国紙に次期社長を公募する広告を掲載した。上場企業のトップを公募するのは異例。しかも、ユーシンではこれが2度目だ。

1回目の公募は2010年。ユーシンで30年以上トップにいる田邊耕二会長兼社長(80)が「海外展開を担う後継者が社内にいないため、外部から広く集めたい」との理由から、今回と同じように新聞広告で募集。1700人以上応募があり、その中から選ばれた外務省のキャリア官僚だった八重樫永規氏(当時48歳)が2011年5月、取締役社長代行に就任した。

だが、八重樫氏は半年で取締役を辞任。一度失敗したにもかかわらず、またも公募に踏み切ったのはなぜか。田邊会長兼社長に聞いた。

求めるのは「地頭のいい人」

――再び社長公募に踏み切った理由は。

うちの中に人材がいないからだ。ヘッドハンターにも頼んだが、なかなかいい人材を見つけられなかった。だったら、うちに来たいと手を挙げてくれる人がいいだろうとなった。

一度目の公募は失敗だった。応募者は1740人集まったが、みんな自分の会社を辞めてここに来ようとするわけで、社内ではあまり優遇されていなかった人なのではないかと思う。そういう人は、元来、好ましくない。

  今度は、現在の会社でも評価され、優遇されている人の中から選びたい。僕の考えでは、本当に頭がいい人は100人中に3人の割合。この人たちは後から勉強したわけではなく、生まれつき地頭がいい。この3%の人に来てもらわなければならない。

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