「筋トレで人生が変わった」29歳男性のリアル 就職に成功し、彼女もできた

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本誌が7月下旬に行ったアンケートでは、「筋トレを始めた理由」について、「肩こり、腰痛やぎっくり腰、ぎっくり首の解消のため」(東京都・43歳・女性)、「マラソンでひざの故障などに悩み、トレーナーに相談したら筋肉をつけるように言われた」(神奈川県・50歳・男性)といった意見も目立った。

金融機関で働く女性(47)が筋トレを始めたきっかけは、ひざ痛だった。2年前、長く歩いた翌日に左ひざが痛くて歩きづらくなり、整形外科クリニックへ。レントゲンではひざの軟骨がややすり減っており、「加齢による変形性ひざ関節症」と診断された。

ひざに直接ヒアルロン酸を注射する治療でだいぶ痛みは軽減したものの、歩くと痛みが出る。医師からは「ひざの関節のすり減りは元には戻ることはないが、ひざを支える太ももなどの筋肉を鍛えることでひざが安定し、楽になるかもしれない」と筋トレをすすめられた。

だが、筋トレなんてまどろっこしい方法はやっていられないと思い、マッサージや鍼灸、サプリメントといろいろ試してみた。ところがどれも効果がなかった。そこで仕方なく筋トレをやってみたら、1カ月ほどでだいぶ痛みが引いていることに気づいたという。女性は言う。

筋トレは腰痛や関節痛の改善・予防につながる

「私は運動を始めても途中で飽きてしまって、続いたことがなかったんです。でもクリニックでは理学療法士が、まず座ってひざを曲げ伸ばしするだけのどこででもできる大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)が鍛えられる簡単な筋トレだけを教えてくれたので、続けることができた。継続するにはシンプルが1番だと実感しました」

前出の碓田さんは言う。

「筋力の低下は、肩こりや腰痛、猫背、ひざの痛みなどさまざまな不調を引き起こします。適切な筋トレは、こうした症状の改善や予防につながります」

(ライター/熊谷わこ)

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