ブランドコンテンツとは
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ブランドコンテンツとは

ブランドコンテンツは、企業や団体のブランディングをサポートする東洋経済オンラインの企画広告です。

IT業界が急速に変化するなか、スタートアップ企業の活動が目覚ましい。スピード、アイデアを持つスタートアップ企業は、新しいテクノロジーで市場の反応をみて、素早いサイクルで製品化を進められることが大きな特徴だ。

後編では、インテルのスタートアップ交流会イベントで東洋経済BrandContentチームが出会った2社のスタートアップを紹介する。楽天の元社員が起業したIT教育事業を展開するキラメックスと、高校1年生が代表を務めるGNEXだ。

前編はコチラ


キラメックス社長
村田雅行
1983年生まれ。2006年4月、楽天入社。Infoseek関連のシステム構築・運用を担当。その後システムの調達、交渉、契約などシステムインテグレーションに従事。08年4月、楽天を退社。09年2月、キラメックスを設立し、代表取締役に就任。

大学時代にメディアサイトを運営し、
ビジネスを実感

―――起業しようとしたきっかけは何ですか。

村田 もともとパソコンにすごく興味があって、高校1年生の時に自分の貯金で買ったパソコンでホームページをつくったのが始まりです。大学に進むと、当時アフィリエイトが新しい広告手法として出始めていて、それで実際に手探りでやってみたところ、これがしっかりビジネスになったのです。アクセスも増え、毎月15~20万円くらい広告収益をあげるようになりました。ネットの可能性はすごいぞ、と感動しました。大学時代に起業しようかなとも思ったのですが、一度大きなネット起業で修行させてもらおうと思い、2年間だけ働くつもりで、2006年4月に新卒で楽天に入社しました。

―――楽天ではどんな仕事をしたのですか。

村田 学生時代のビジネスで広告の知識があったので、最初は広告営業の仕事を志望していました。ですが入社後、なぜか開発に配属されてしまいました。楽天が持つ大規模なシステムを見られたこと、大きな会社の中のお金の流れが把握できたこと、両方非常に貴重な経験でしたし、すごく楽しかったですね。
 2008年に楽天を辞めて、起業するまでの修行期間として、半年ほどカナダへ留学しました。プログラミングは独学で勉強しました。日本から大量に参考書を持っていって、プログラミングをひたすら家でやるか、友達と遊びながら英語を勉強するか、という毎日でした。


米国のネットビジネスを
日本流に作り、波に乗る

―――起業の際の資金面はどうしたのですか。

村田 資本金300万円は自己資本です。学生時代から起業するつもりだったので、就職してからもずっと貯金していました。帰国してからは、起業した楽天時代の先輩の会社で開発のバイトをしつつ、経営者などいろんな方々を紹介してもらいました。先輩に会社の設立の仕方なども教わりながら、帰国後4カ月くらいで自分の会社をつくりました。自分1人でのスタートでした。

―――事業アイデアはいつ思い付いたのですか。

村田 会社をつくったときはまったくありませんでした。起業から10カ月ほどたった2009年12月に米国のグルーポンがすごい勢いで伸びているという情報を得ました。この仕組みをうまく日本流にしたらどうかと思い、半年後の2010年5月に「KAUPON」というサービスを始めました。人生で初めて作ったウェブサービスでした。
 最初のチケットを販売したときは、200枚がすぐに完売したり、メディアに取り上げられたり、ユーザーは増えサービスは順調に成長していました。
 実はサービスをリリースした直後の2010年6月に米国のグルーポンが日本に進出することになり、日本の会社を買いたいと言って、当社にも声がかかりました。すごいイケイケの外国人の方が来て、「握手したら明日500万ドル振り込むから」とか何かよくわからないことを言われてたのを覚えています。交渉の結果、お断りしましたが、起業っていろいろあって面白いなぁと思いましたね(笑)
 その後、3年ほどKAUPONを運営し、最終的には一番シナジーがあるクーポンのアグリゲートサービス最大手の会社を持つ、サイブリッジに事業譲渡しています。


教養としてのITは
「6時間で学べるプログラミング」

―――今のメイン事業であるIT教育はどのように生まれたのですか。

村田 今のIT教育事業は2012年6月にクローズドで立ち上げました。まずはフェイスブックのイベント機能を使って、はじめてのプログラミング講座、という形で受講生を有料で集めてみました。それが申込者殺到で非常に人気講座となったので、今度は実際に教室をオフィス内につくって、2012年11月にTechAcademyとしてサイトを立ち上げ、社会人向けITスクールのサービスを開始しました。
 TechAcademyの講座は社会人向け、そして初心者向けです。スキルは掛け算なので、営業ができてプログラミングもできればサービスの説明にも説得力が出る、マーケティングの方がバナーを作れれば広告出稿も早くなる、そういう時代になるんだと思います。
 僕たちが始める以前からしっかりとIT教育事業を行っている会社はありますが、長時間、高単価のものが多く、一般の方が受講するにはなかなかハードルが高い。しかし、僕たちは教養としてのIT、という切り口で、短期間・低価格の教育を提供しています。
 受講生は順調に増えています。20代後半~40歳くらいまでの社会人の方が多いですね。男女比で6:4くらい。1年間で累計1500~1600人の方々に利用していただいています。


キラメックス取締役CFO
浅利圭佑
1982年生まれ。2005年4月、中央青山監査法人入所。上場企業の法定監査、内部統制支援、上場準備支援等に携わる。07年4月、浅利公認会計士事務所開業。主に、スタートアップの経営戦略・会計支援を行う。10年9月、キラメックス 取締役CFOに就任。公認会計士・税理士。

学生と企業をプログラミング教育で
結ぶサービスとは?

―――今後どのような企画を進めたいと考えていますか。

浅利 すべての人にIT教育を、と考えています。今の若い人たちはスマホ頼みで、パソコンを使わなくなっているという傾向があります。大学生向けに無料のプログラミング講座を開き、そこで技術を身に付けた学生をインターン、もしくは内定というかたちでベンチャー企業を中心に結びつけられればと考えています。

村田 世界的にプログラミングの必要性が高まっています。日々たくさんのサービスがクラウド化されていますが、教育というものもクラウド化され、必要な人に必要な時に必要なだけオンデマンドで引き出せる世の中になると思います。僕たちはその進化を早めて人類を前進させられるよう頑張りたいものですね。


GNEX社長
三上洋一郎
1998年生まれ。2011年4月、中学2年生のとき学生団体GNEXを結成。その後サムライインキュベートの支援を得て、13年3月法人化。中高生向けのクラウドファウンディングサービスを展開する。現在高校1年生。今欲しいものは図書券。好きな作家は浅田次郎、村上龍など。小学生で『希望の国のエクソダス』を読んで面白いと感じたという。

高校1年生15歳のCEOが
生まれた理由

―――創業までの経緯を教えてください。

三上 もともとは法人化までは考えていなくて、自分たちのやりたいことをネット上でできないかと思ったことがきっかけです。小さい頃からパソコンに触っていて、知識はありましたが、その半面、自分には技術力がなくて、プログラミングの技術をもった人がいないかと思い、ネット上で呼びかけたら案外集まったのです。
 それで2011年4月に学生団体GNEXを立ち上げました。その年の8月にサムライインキュベートと一橋大学起業部が開催したハイスクール・スタートアップ・サミットで、僕たちのアイデアが審査員特別賞を受賞し、サムライさんから500万円の出資確約をいただきました。
 しかし法人化は15歳にならないとできなかったので、今年3月に法人化して、ブリッジキャンプとして中高生のための支援プラットホームを提供することになりました。まだサービスを始めたばかりで、インテルさんとの具体的な関わりもこれからです。

―――ブリッジキャンプではどんなアイデアを考えていたのですか。

三上 設立当時最初に提案したのが、サイバートラベルというアイデアです。今で言えば、自宅の空室などをマッチングする米Airbnbのサービスのようなものになります。
 しかし、そのAirbnbが日本に本格進出することになり、今からサービスをスタートさせても間に合わない。そこでまた新しいアイデアを出すことになりました。


高2から大学生のエンジニアが
案件ベースで参加する

―――新しいアイデアはどのようなものですか。

三上 クラウドファウンディングを応用して、中高生向けに最適化したサービスです。現在のクラウドファウンディングは調達できるのは主におカネだけですが、僕らの場合はおカネに加えて物資、人材、活動スペースの4つを合わせて調達できるようなサービスになります。中高生しかプロジェクトを立てられないのですが、ある一定レベルのプロジェクトが集まっていて、今はボランティアからビジネス化できるようなものまでいろいろとあります。今後は学生間で刺激し合って成長できるようなかたちにできないかと考えています。
 従来のものは支援された金額に対して20~30%のフィーをとりますが、僕たちは3%の最低限かかる実費しかとりません。僕たちはフィービジネスだけに頼るのではなく、その代わり、スポンサー企業に対してリサーチなどを提供していくというかたちをとっています。

―――サービス開始まで苦労しましたか。

三上 技術的な話をすると切りがないのですが、企画を詰める段階から、未成年をターゲットとすることですごくリスクが増えてきて、その対策を弁護士に頼んだり、結構煩雑な作業が必要になりました。
 実際に企画を考えたのが今年の3月だったので、開発期間は9カ月程度になります。目標では企画から開発まで3カ月だったので、遅くなりました。
 開発は高校2年生から大学生までエンジニアがいて、案件ベースで携わってもらっています。彼らとはスカイプなどで連絡を取り合っています。皆が一同に会して会議をするのは半年に1回です。


自分がコントロールする部分が
大きいほうがリスクヘッジできる

―――学生と社長業とありますが、1日のスケジュールは?

三上 朝はだいたい5時半から6時半くらいに起きます。その後メールをチェックして学校に行きます。終わるのが15時半。オフィスにくるのは週1回ほどで、それ以外は自宅で仕事をしています。何かあればスカイプや電話などで連絡を取り合っています。夜は日によりますが、極力早く寝るようにしています。
 睡眠時間は学校の休み時間などを利用してトータルで6時間くらい、学校の勉強はできるかぎり学校で済ますようにしています。テスト前以外は基本、自宅で勉強することはほとんどありません。部活は所属しているのですが、あまり顔を出していません。土日も仕事をしていることが多いです。同世代の友達と遊ぶことも少ないかなと思います。

―――今後はどうしていくつもりですか。

三上 大学へは行こうと思っています。経済・経営分野に興味があるので、文系希望です。10年後はなかなか見えませんが、今後5年くらいGNEXをこの形態で進めたいと思っています。もちろんブリッジキャンプだけで食べていくつもりはありません。ブリッジキャンプを軸に、あと2~3つくらいのサービスを立ち上げたいと考えています。
 今のところ、将来大企業に入りたいとは思いません。定年まで会社にいることに比べれば、自分がコントロールできる部分が大きいほうが、失敗のリスクもあるでしょうが、リスクをヘッジしやすいのかなと考えています。

(撮影:今祥雄)

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