週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

発達障害の人が身につけるべき「世渡り発想」 自分の特性をもっと把握して付き合おう

6分で読める
  • 本田 秀夫 信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授

INDEX

発達障害の人にこそ身に付けてほしい処世術とは?(写真:ABC/PIXTA)
自分のことを「発達障害かもしれない」と感じている方や、家族・友人などに対して「この人は発達障害かもしれない」と感じることがあるという方は少なくないかもしれません。
発達障害の人特有の行動パターンと、その背景となっている発達障害の人の心理は、さまざまです。
発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』の著者であり、精神科医である本田秀夫氏は、それぞれの特性に合わせて生活環境を整えることの重要性を説きます。

 

前回記事で、発達障害の人特有の行動パターンと、その背景となっている発達障害の人の心理について、黒ひげ危機一髪のケースなどを取り上げながら紹介しました。

自閉スペクトラム症の人たちの楽しみ方は一般の人と少し違いますが、それはただ少数派というだけです。別の分野で突出した力を発揮することも多くあります。

しかしそうとは思わず、思い悩む方がいるのは事実です。そこでお伝えしたいことがあります。特性に合わせて生活環境を整えること、すなわち「環境調整」をしてほしいということです。

「環境調整」は一般的には特性を周りの人に理解してもらい、周りの人と一緒に生活環境を調整していくことを指しますが、ここではそれに加えて、本人が自分なりに世渡り術を身に付けていくことをおすすめします。

空気が読めないのは、致命的なことではない

例えば、対人関係が苦手な人。人に合わせることがうまくできないため、周りの人から「空気を読めない」などと言われます。そして、それが大きな欠点のように指摘されるわけですが、本当にそうでしょうか。

私は空気を読めないということを、そもそも致命的な弱点ではないと考えています。察しが悪いことをなまじ気にするから、それを弱点のように感じたり、困ったりするわけで、そんなことを気にしなければよいと思うのです。

次ページが続きます:
【「空気が読めない」は裏を返せば…】

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象