どうなる、料金後納郵便の集荷サービス終了 大量のビジネス郵便発送業務をどうするか
月額リース料金は1万円台から
しかも同社はメンテナンスなどに対応するサービス網を全国に展開しているので、万が一の故障などがあったときも即座に対応してくれる。郵便料金計器は買い取りもできるが、リースもあり、小型機の場合月額のリース料金は1万円台と実にリーズナブルだ。
「郵便料金計器に限らず、当社は郵送するものを封筒の大きさに合わせて折り、封筒に入れて封をするところまで自動的に行える封入封かん機もあります。請求書や納品明細書、あるいは健康診断の結果のお知らせなどは絶対に間違いの許されない郵便物ですが、手作業だとどうしてもヒューマンエラーが発生しやすくなります。封入封かん機を使えばその確率が限りなく低くなり、お客さまや社会からの信頼向上にも役立ちます」(原田氏)
同社には、外部から届く荷物や書留などの重要郵便物が館内配送にてきちんと受取人にまで届いたかを追跡・管理する仕組みを簡単に構築できるクラウドサービスなどもある。
ピツニーボウズとは単なるメーカーではなく、企業が発信する情報が相手に確実に届くようにするための多様なソリューションを提供している企業なのである。
料金後納の集荷サービスを終了するにあたり、日本郵便は企業などに「お知らせ」を送り始めている。その中で、集荷を取りやめてからの方策の一つとして郵便料金計器の利用も挙げられており、いわば郵便料金計器は日本郵便のお墨付きを得ている機器ともいえるだろう。
集荷サービスが利用できるのは6月末まで。もう待ったなしの状態である。郵便料金計器に興味を持たれた企業は、急いで問い合わせてみてはいかがだろう。
導入事例
渋谷コアクリニック
JR渋谷駅から徒歩約5分の場所にある渋谷コアクリニックは、通常の診療活動のほかに健康診断のために来院する人も多い。胃カメラも備え、乳がん検診など一通りの健診ができるため、企業と契約して社員の健診を一括して引き受けたりもしている。そのため健診結果を知らせるために送る郵便は毎日100通近い数になる。それを以前は切手を貼って投函していた。
「郵便物の重さを量り、切手を貼るわけですが、定形も定形外もあり、結果を早く知りたい方には速達で送ることもあるので、料金もいろいろ。それに合わせて切手を組み合わせて貼っていましたが、毎日のことだし、曲がって貼ったり破れたりすることもあり、地味だけど意外と神経を使う作業なんです」(同クリニック事務長・山本康子氏)
ピツニーボウズの郵便料金計器を導入したのは昨年暮れ。使ってみた感想を山本氏に聞くと「とにかく楽になりました」という答えが返ってきた。「切手を買いに行く手間も、管理する煩わしさもなくなり、毎日の作業時間も大幅に短くなり、担当スタッフたちも大喜びです。こういう発送の仕方があることは何となく知っていましたが、大企業が対象なんだろうと漠然と思っていました。郵便局の承認を得る手続きなどはほとんどピツニーボウズの方が代行してくれたので、導入で大変だったことはまったくありませんでした」