NY中心部で自転車専用路に車突入、死者8人 FBIはテロ事件として捜査
[ニューヨーク/ワシントン 31日 ロイター] - 米ニューヨーク市のマンハッタン南部で31日午後、ハドソン川沿いの自転車専用路に車が突っ込む事件が発生し、これまでに8人が死亡、負傷者は10人以上に上っている。当局はテロ事件として捜査を開始した。
ニューヨーク市警察のオニール本部長は会見で、運転するピックアップトラックでスクールバスに突っ込んだ後、車から降りた29歳の男の身柄を拘束したと発表。現時点では身元は公表しないとしている。
容疑者の男がアラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいたと報じられていることについて問われると、男の言葉を含めて事件のあらゆる状況を勘案すると「テロ事件」に分類されると述べた。
国土安全保障省の報道官も事件を「明らかなテロ行為」と断定した。
ニューヨーク州のクオモ知事は会見で、今回の事件について、「組織的な犯行を示す証拠はない」と述べ、単独での犯行だったとの見方を示した。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、事件を「卑劣なテロ行為」だと非難した。
ニューヨーク市警察によると、容疑者の男は31日午後3時過ぎに自転車専用路に車で進入し、スクールバスに突っ込んだ。バスに乗っていた子ども2人と大人2人がけがをした。
男はペイント銃と空気銃を携帯していた。男の車は貸し出された「ホームデポ」のピックアップトラックだった。
目撃者はABCに対し、白いピックアップトラックがウエストサイド・ハイウエー沿いにフルスピードで走行し、数人をはねたと語った。
警察によると、死亡した8人のうち、6人はその場で死亡が確認され、2人は搬送先の病院で死亡が確認された。
消防当局によると、病院に搬送された別の11人は重傷だが、命に別状はないという。
トランプ大統領はツイッターで、今回の事件を「テロ攻撃」と呼び、「われわれはISIS(イスラム国)が米国に戻る、あるいは入ることを認めるべきではない」と述べた。
欧州でも昨年、車が群衆に突っ込む同様の事件が起きている。
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