前原誠司の本心は「小池百合子の丸呑み」だ 「考えた考えた挙句の秘策」の裏にあるもの

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この度の合流に最も腹をたてているのは、野党共闘を進めようとしていた日本共産党だ。共産党の志位和夫委員長は28日、「重大な背信行為だ」と批判し、希望の党の公認候補が立つ選挙区には対抗馬を立てる方針を示している。

ただ、希望の党に入れてもらえず無所属で立候補したからといって、全ての選挙区で必ず不利になるわけではない。希望の党からはじかれたリベラルな元民進党議員に対しては、共産党が応援する可能性は残っている。たとえば大阪10区の辻元氏は、2014年の衆院選では小選挙区で勝っているが、民主党入りした以降の2012年の衆院選では日本維新の会の松浪健太衆議院議員に5706票差で負けている。ここに共産党の1万4706票を加えれば逆転するのだ。

また埼玉5区の枝野幸男元官房長官や東京7区の長妻昭元厚労相などは、もともと選挙に強い。希望の党の支援を仰がなくても独力で当選できると踏んでいる。野党共闘に意欲的だった彼らには、共産党の支援が加わる可能性さえある。

参議院には「民進党」が残っている

さらに希望の党がリベラルな議員の参加を拒否するのなら、衆院選挙の後で予定されている参議院の合流にも混乱が予想される。というのも、参議院民進党にはリベラルな議員がけっこういる。実際に27日夜9時から参議院内で開かれた議員総会では、10名ほどの議員が希望の党への合流に疑問を投げかけたという。

ただし大きな混乱はなく、参議院民進党は衆議院の動向に従っている。しかし、そもそも希望の党には、参議院議員がいない。衆院選の後で参議院民進党が合流すると、同党の参議院は民進党カラー一色となる。それが小池代表の意図のままに動くのだろうか。

仮に衆院選で希望の党が大勝して政権を獲ったとしても、参議院の構成が現状のままでは、まず参議院で過半数を維持する自民党の壁に直面する。それだけでなく、その後ろに民進党の壁も控えているということになる。

前原氏がこうした意図を持って参議院の新党入りを衆院選後に延ばしたのならば、なかなかの策士といえるだろう。その背後には小沢一郎自由党党首が控え、知恵者で知られる平野貞夫元参議院議員が付いている可能性が高い。衆院選後を睨んだ攻防は、すでに始まっている。

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