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稲盛和夫氏を奮起させた「松下幸之助の言葉」 「念ずれば花開く」には深い意味がある

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問

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稲盛和夫氏が体に電流が走るような衝撃を受けた松下幸之助の言葉とは?(2013年撮影:今井康一)

坂村真民という仏教詩人の「念ずれば花開く」は全国に、世界にまで、その碑が建てられているほどの有名な言葉です。

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それでは念ずるだけで花は開くのかといえば、そうではありません。神社仏閣に行って祈り念じたら、その念じたとおりに事が成就するのかといえば、そうではありません。合格祈願したから合格するのであれば予備校も要りませんし、受験勉強もしなくていいでしょう。この「念ずれば」という言葉は、つまり一様の言葉ではないのです。

経営も強く念ずることが大事

ただ念ずるだけ、ただ神社仏閣で手を合わせるということだけではなく、強く強く念ずること、強烈に念じ念ずることということを意味しています。強くに念ずることで初めて為すべき知恵が生まれ行動すべきことや努力すべきことがわかってくるのです。

その行動が事を成就させることなのです。ですから、「念ずれば花開く」を丁寧に言えば、「念じ念じて、行動し努力すれば、花開く」ということになるかもしれません。

経営を成功させるためにも、まず「この事業をなんとしても成功させよう」と強く願い念ずるところから出発することが大事です。そういう、強烈に念じ念ずるところから、さまざまな経営の知恵が生まれます。ただ、やってみよう面白そうだ、なんとかなるだろう程度では、経営は成功しない。極端に言えば、人生-経営=ゼロという覚悟、それほどの念じ念ずる心、そこから生み出される努力が求められるのが経営だということです。

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【社長たる者は…】

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