トヨタ「ハリアー」と「C-HR」の意外すぎる関係

登場4年目のSUVの魅力が再発見されている

どうやらこれに関係しているのが、C-HRらしい。「話題の新型車であるC-HRに興味を持ってトヨタの販売店を訪れたものの、何らかの理由でハリアーに流れた顧客がかなりの数に上る」という話が新車販売現場から伝わってきている。

お互いトヨタのクロスオーバーSUVである点では共通するものの、車格も違えば性格もまったく異質だ。ちなみに、C-HRはレクサスを除く国内4系列(カローラ店、ネッツ店、トヨタ店、トヨペット店)で販売するのに対し、ハリアーはトヨペット店の専売モデルである。

それぞれのスペックは

C-HRは排気量1800ccエンジンとモーターを併用するハイブリッド車と1200ccのターボエンジンを搭載する2タイプのパワートレーンを擁する。ハイブリッド車は前輪駆動(FF)、ターボは4WDだ。車両価格は251万6400円~290万5200円の設定となっており、全長4360×全幅1795×全高1550~1565ミリメートルという車体サイズだ。

一方のハリアーは、2000ccのガソリンエンジン車と2500ccエンジン+モーターを搭載するハイブリッド車の2タイプ。ガソリン車はFFと4WD、HVはE-Fourと呼ばれるトヨタに採用例の多い後輪をモーターで駆動するタイプの4WDで、車両価格は279万7714円~403万2000円となっている。車体サイズは全長4720×全幅1835×全高1690ミリメートルだ。

これだけみるとハリアーのほうがずっと高価な車だというイメージを持つかもしれないが、車両価格400万円を超えるのはハイブリッド車の上級グレードであり、売れているのはガソリン車が圧倒的。高くても300万円台中盤ぐらいまでのグレードである。

なぜC-HRを検討するユーザーの一部がハリアーに流れるかというと、C-HRの高価格帯グレードとハリアーの売れ筋グレードを実際に購入する際は、価格差があまりなくなるという意外な事実があるからだ。

トヨタのホームページで見積もりシミュレーションをしてみた。エンジンの排気量や駆動方式を横並びにするのは難しいが、C-HRの2WDでハイブリッド車の「S」(車両本体264万6000円)、ハリアーの2WDでガソリンエンジン車であり、最も人気が高い「ELEGANCE」(車両本体288万円)をそれぞれオプションなしで計算してみた。追加料金のかかる特殊なボディカラーは選ばない条件である。

税金・保険料や販売諸費用などを含み、C-HR「S」の総額は約280万円。ハリアー「ELEGANCE」は約307万円となった。その差は27万円だ。しかし、これは額面どおりの話で販売現場では別の話がある。「値引き」である。

C-HRは発売されたばかりで値引きが渋い。納車待ちが発生していることもあり、値引きは気持ち程度のようだ。一方、発売からまもなく4年、この夏にマイナーチェンジを控えるハリアーは、値引き幅が大きくなっている。購入した人の体験談をインターネット上で検索してみると、車両本体から30万円以上、オプションを入れると40万円以上の値引き例があるようだ。

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