今求められる“絆”と“リーダーシップ” 新たな構想を作り実現するリーダーを育成する
T型人財の育成
KBSのカリキュラムは、1年次の基礎科目で分野横断的に徹底的に学ぶ。これがTの字の横棒。そして、2年次にはゼミナールに所属し、指導教員の指導のもと専門科目を履修しながら研究を行い専門領域を深く掘り下げる。これがTの字の縦棒。ゼミナールにおいて学生はフィールドワークや各種調査を行い、最終的に修士論文としてまとめる。1月末の修士論文発表会では、教員・学生の前で全員がプレゼンテーションを行い審査を受ける。
こうして、ジェネラリスト(横棒)とスペシャリスト(縦棒)の素養をバランスよく吸収し、構想力、論理的思考力を養うと共に、学生同士の強固なネットワークも築いていくのである。
トップリーダーを輩出し続ける最大の秘密とは?
高度なカリキュラムや教育理念によって、KBSが数多くのビジネスリーダーを輩出していることは間違いないだろう。しかし、高い実績を誇る秘密として、さらに付け加えるならば、KBSが「人と人のつながりを重視している」という点を挙げておきたい。
KBSで教鞭を執る小幡績准教授は「ビジネススクールはビジネススキルやツールだけを学ぶ場ではない。損得勘定抜きで、ビジネス、公私共に付き合える一生の友を作る場所でもあるが、KBSなら、それができる」という。
社会で活躍するビジネスパーソンが入学することが多いビジネススクールにおいて、勤めながら通学することが許されない全日制・2年間のハードルは確かに高い。さらに、ケースメソッドの授業では、多くの時間を費やす事前準備が必須なため、学習はかなりハードなものとなるのは前述の通り。
しかし、そこにこだわるのは、多様な素養を身に付けるためには、ある程度の時間が必要だということはもちろん、人と人とのつながりにも重きをおいているということが考えられる。
長きに渡って、苦楽を共にしてきた者たちが、理屈を超えた固い絆で結ばれ、そしてその関係が実際のビジネスに好影響を及ぼすことは、想像に難くない。