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トヨタ「アルヴェル」高級ミニバン独走のワケ 愚直に貫いた日本流がライバルを圧倒した

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト

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「アルファード」「ヴェルファイア」はトヨタブランド高級車の代表格だ

政治家や芸能人をはじめ、幅広いユーザーに愛用されているトヨタの大型ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」(アルヴェル)。全長約4.9m×幅1.85m×高さ約1.9mの迫力ある車体を持つこの兄弟車は、今やトヨタブランド高級車の代表格というイメージになっている。

アルファード/ヴェルファイアにはライバルもいる。現行車では日産自動車の「エルグランド」。かつてはホンダも「エリシオン」という競合車種を用意していた。また輸入車では、フォルクスワーゲン「シャラン」、メルセデス・ベンツ「Vクラス」が同格になる。

メルセデス・ベンツ「Vクラス」

しかし現状では、アルファード/ヴェルファイアの横綱相撲になっている。日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、今年4~9月の乗用車車名別・新車販売ランキングでヴェルファイアは19位(2万1439台)、アルファードは23位(1万7433台)と兄弟2車種ともトップ30に食い込んでいる一方、エルグランドはランク圏外。エリシオンは2013年に販売を終了している。

意外に思うかもしれないが、当初はこれほどまでの人気は得ていなかった。トヨタは1995年、ワンボックスカーのハイエースとは異なる多座席乗用車として、全長も全幅も3ナンバーサイズに拡大し、前輪とエンジンを運転席より前に出し、短いノーズを追加した、いわゆるミニバンスタイルの新型車を発表している。

しかし車名はアルファードではなく、「グランビア」だった。ちなみにこのクルマ、厳密に言えば日本専用車ではなく、欧州向けハイエースと基本設計を共用していた。よって室内は今と比べると驚くほど質素だった。

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【販売が低迷したのはなぜか】

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