苦手意識は損!役に立つ「物理」3つの勘所 インチキ、ウソにだまされない
有害だと主張する人は、電子レンジによる加熱に伴う活性酸素の発生、アミノ酸の変性、発がん性物質の生成、容器から食品への有害物質の移行などを挙げています。しかし、有害なものの生成を検証した具体的な実験方法がよくわからず、確かな分析結果はありません。
このように、体を悪くするという科学的な根拠がないのに不安だけがあおられています。デマに惑わされないためにも熱の概念をしっかり理解することが必要です。
少しの知識でだまされなくなる「永久機関」詐欺
~名だたる新聞もひっかかる「永久機関」詐欺
永久機関とは、外からのエネルギーがまったくなくても仕事をし続ける装置です。熱力学の法則から「永久機関をつくることは不可能」であると結論づけられています。
しかし、永久機関という夢のような装置をつくるのに懸命になり財産を全部つぎ込む人や一生涯をかけて研究する人たちが世界中にたくさんいます。また、永久機関ができると信じている疑似科学者や人々をカモにして、詐欺師がだまして投資させるパターンも多いようです。
永久機関の特許出願は現在もされているそうです。もちろん特許は認められていませんが、抜け穴を利用して「永久機関もどきができた」という疑似科学的発明が後を絶ちません。
また、新聞社の人たちの中にもだまされる人がいます。科学的にあり得ないことが証明されているのにもかかわらず、最近ある新聞の記事に永久機関について掲載されました。科学的な知識が少しだけあれば、このような記事を書くことはありません。インチキな発明として新聞社だけでなく何百年も昔から多くの人たちが現在もだまされ続けているのが、この「夢の永久機関」です。
このように、世の中には科学的とは思えないような多くの似非科学的情報が氾濫しています。物理の基本法則を理解していればこのような情報に私たちは惑わされません。
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