日本出身力士が再び優勝する日はいつなのか

57場所連続で外国出身力士が優勝中だが・・・

熊本・蓮華院誕生寺で土俵入りする白鵬(中央)は、九州場所でも優勝候補の筆頭だ(写真:日刊スポーツ/アフロ)

日本出身力士が優勝する日を待っている。2011年の八百長問題でどん底まで落ちた大相撲の人気は近年、大幅に回復してきた。奥の深い大相撲の世界について、今こそ多くの人たちに関心を持ってもらいたい。そのための起爆剤の1つは、日本出身力士の優勝ではないか。

幕内で日本出身力士が優勝したのは、2006年1月の初場所が最後になる。大関栃東が、横綱朝青龍の連覇を「7」で止め、3度目の優勝を果たした場所だった。11月8日に初日を迎える九州場所が終われば、日本出身力士が優勝しないまま丸10年が経過してしまうかもしれない。

ウィンブルドン現象の典型

当時、白鵬は関脇で、優勝を経験していなかった。いずれ横綱になることは有望視されていたが、現在のような「1強時代」が到来するとは想像しにくかった。栃東以降、現在まで、外国出身力士が57場所連続で優勝している。内訳は白鵬35回、朝青龍10回、日馬富士6回、鶴竜2回、そのほかは琴欧洲、把瑠都、旭天鵬、照ノ富士が1回ずつ。この中で現役は白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士の4人で、いずれもモンゴル出身。

外来勢に門戸を開放した結果、地元勢が淘汰されることを意味する「ウィンブルドン現象」とも言われる。英国勢が勝てなくなったテニスのウィンブルドン選手権が語源の現象だ。ネガティブなように受け止められるが、そうとも言い切れない。大相撲の国際化は、普及の点から見れば歓迎すべきことでもある。

なぜ日本出身力士は優勝できなくなったのか? 理由の1つに人材不足が挙げられる。少子化に加え、日本のプロスポーツが多様化し、入門希望者が減った。番付に載った力士の総数は、1994年夏場所の943人がピーク。以降、徐々に減っていき、2013年春場所は605人まで減った。現在は回復傾向にあり、九州場所は638人。それでもピーク時より約300人少ない。

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