インバウンド向け「3000円」喜多方ラーメンの真相 「三大ご当地ラーメン」なのに実は衰退の危機?

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ラーメン
インバウンド向けの「3000円ラーメン」が話題に。「海外客を相手に、コスパよく稼ぐつもり?」と思うかもしれないが、実態は違う(筆者撮影)/外部サイトでは写真を見られない場合があります。本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください
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福島の喜多方でインバウンド向けに一杯3000円のラーメンが登場したというニュースを新聞の記事で見て気になっていた。

喜多方ラーメンは札幌、博多に並ぶ「三大ご当地ラーメン」の1つとしても知られ、全国からファンが訪れる。

ラーメンの街として早くから根付き、喜多方駅を中心としてパンフレットを片手にラーメンの食べ歩きをする観光客が多く訪れるエリアだ。

喜多方といえばラーメンは低価格で抑えているイメージだったが、ここに来てインバウンド向けに3000円のラーメンが登場するとはどういうことなのだろうか。噂の3000円の喜多方ラーメン「SUGOI」を提供している「活力再生麺屋のあじ庵食堂」の店主・江花秀安さんを取材した。

127軒あったラーメン店が80軒弱にまで減っている

福島空港と台湾を行き来する便が増え、これから福島が県を挙げてインバウンドに力を入れていく動きがスタートしている。喜多方市もそこに名乗りを上げた形だ。

「三大ご当地ラーメンには入っていますが、若い層には全く受け入れられていません。そして古いお店が後継者不足で存続が厳しいという現実もあり、いい加減あぐらをかいていてはダメだと感じています」(江花さん)

次ページ名店が次々と閉店、今後はもっと減る見込み
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