「待ち時間が長い」薬不足がもたらす薬局での支障 薬剤師が解説「今こそ薬に頼らない感染対策を」

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薬不足が問題となるなか、患者の薬局への不満も出てきています(写真:IYO/ PIXTA)

長引く薬不足――。

現時点(11月中旬)の状況でいえば、品薄の咳止めの薬は月に数回、わずかな量しか薬局に入ってきません。薬不足は薬局に多くの追加業務を発生させ、その影響は待ち時間の増加という形で患者にも及びます。

長すぎる待ち時間、薬がそろう薬局探しに振り回される状況はまだ続くのでしょうか。

薬不足はわかるけど…患者の不満

「さまざまな薬が薬局に入って来づらくなっています。なかでも去痰薬のムコダイン(一般名カルボシステイン、以下同)、咳止めのメジコン(デキストロメトルファン)、気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬のオノン (プランルカスト)、抗菌薬のオーグメンチン(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物)などは、特に不足しています」

「割り当てのように月に数回しか入って来ません。平時には発注した薬は基本的に毎日納品されていたのですが……」

そう教えてくれたのは、大学教員をしながら関東の薬局や病院で勤務する薬剤師の水 八寿裕さん(実務薬学総合研究所)です。

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