やればできる!楽天物産展がアジアで大盛況

アジアの富裕層に「刺さる売り方」とは?

シンガポールで初めて開催された楽天の物産展。イベント会場では、日本風の演出が施された
 日本のおいしい食べ物をどう海外に売り込むか。和食が無形文化遺産に登録されたのは2013年。海外で成功すれば、日本への観光客増加にも跳ね返るなど好循環が期待できる。各社ともいろいろな策を練っているが、ひとつのヒントとして取り上げたいのが、楽天が昨年末に開催したシンガポールでの物産展だ。
日本の人気グルメ・スイーツを集めたとはいうものの、物産展が開催された場所は、は都心部から遠い郊外のショッピングモールというかなり不利な場所。だが、フタを開ければ、そのショッピングモールとしては従来記録のなんと3倍以上もの売り上げをたたき出し、地元メディアにも多く取り上げられるなど反響は大きかった。イベントに出店した11ブランドと楽天に「日本食の売り方」を聞いた――。

「ジモティー」に大好評、週末は嬉しい「激混み状態」に

楽天がシンガポールで、日本の「楽天市場」で人気のグルメやスイーツを集めた物産展「楽天市場 うまいもの大会 in シンガポール」を開催したのは2014年末(11月25日~12月4日)。同物産展は、2010年以来開催されているが、海外で開かれたのは同年の台湾(10月)についで2回目。東南アジアでの事業拡大に意欲的な11の零細・中小企業のブランドが出店した。

イベントは、シンガポールの中心街から車や電車で西に30分ほど行ったジュロン地区にあるショッピングモール「ジュロン ポイント」で行われた。ジュロン地区は日本人や観光客を含む外国人が訪れることはさほど多くなく、客層の大部分を現地で暮らす人たちが占める。初めて参入する楽天にとっては、不利な立地かと思われた。

そもそも、なぜ中心部ではなく、郊外に設定したのか。楽天としては、日本人を含む外国人がなかなか来訪しない、つまり現地のシンガポール人だけしか来ない中で、どれだけ「うまいもの大会」もしくは「楽天の知名度」が通用す るのかを確かめたかったという。ただ一歩間違えば大失敗のリスクがあった。

楽天のPR推進部の担当者も「受け入れられるのか」と心配していたが、フタを開けてみれば、同じスペースで行われた過去の催しの最高売上げを3倍以上も更新する大盛況イベントとなった。初日に地元のテレビや新聞で取り上げられたことで、週末には歩いて回るのも大変なほどの混雑が起こったという。

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