使用人600人!「世界最高額の豪邸」の持ち主 リライアンス財閥総帥の栄華

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ムンバイの街中にその豪邸はある(写真:ロイター/アフロ)

世界一の豪邸がインドにあることをご存じだろうか。米フォーブス誌による「世界で最も高価な邸宅ランキング」のトップに、ムンバイ南部にある「アンティラ」と呼ばれる邸宅が選ばれている。

通常のビルの60階建てに相当

これが「世界一の豪邸」の外観(写真:ロイター/アフロ)

邸宅とはいうものの、その高さは通常のビルなら60階建てに相当する(高い天井が多用されているため、実際のフロア数は27)。総工費は10億ドルとも20億ドルとも伝えられるこの邸宅の内部には、ゴージャスな居住空間のほか、168台を収容可能な駐車場、スイミングプール、映画館などがあり、600人の使用人が働いている。

この豪邸の持ち主は、いったい誰なのか。インド3財閥の一角、リライアンス・グループ創業者の長男であるムケシュ・アンバニ氏(1957~)である。

父の故ディルバイ・アンバニ氏(1932~2002年)はインド産業界でも指折りの立志伝中の人物だ。リライアンス・グループはグループ全体の売上高が750億ドルと、インドのGDPの3.5%に相当する規模を誇る。事業分野は繊維、石油・ガス、金融、電力、通信、小売りなど広範囲にわたり、インドの総輸出額の10%を占めている。この巨大企業を、ディルバイ・アンバニ氏は一代で築き上げた。

同氏は、草創期に始めた繊維事業にちなんで「ポリエステル・プリンス」と呼ばれ、触るものすべてを黄金に変えた、とまで言われている。起業家としての彼の歩みは「Guru」というタイトルで映画化され、インド国内で大ヒットした。

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