お宝銘柄満載『会社四季報』先取り号発売! 倍返し期待15銘柄、ランキング大特集などザクザク

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消費税増税の株価への影響については、市場関係者の間でもプラスという見方とマイナスという見方が対立しており、なかなか読み切れない。それでも、「少なくとも引き上げか据え置きかがはっきりしない、という従来の状況が変わりつつあるという意味では一歩前進」(関係者)といえそうだ。

波乱材料は、2020年の夏季五輪決定

日本時間の6日夜には8月の米雇用統計の発表も控えるが、世界的な景気底上げムードが高まっていることを考えると、雇用回復の足取りが確かなものであることを確認するような数字ならば、従来のように「金融緩和縮小→リスク資産へ向かう資金の先細り懸念台頭→リスクオフ」とはならずにむしろ、「リスクオン」の動きを加速させる可能性もありそうだ。

市場の事前予想だと、焦点の非農業部門雇用者数は前月比18万人前後の増加(7月は16.2万人増)。予想を大幅に下回るような結果が出ない限り、株価への悪影響は限定的だろう。足元の円相場は5日に対ドルで一時100円を突破するなど、企業業績の上方修正への期待も根強い。このため、日本株は当面、底堅く推移する公算が大きい。「下落したところでは押し目買いの入りやすい状況」(廣重氏)が続きそうだ。

波乱材料は2020年の夏季五輪開催地の決定。岡三証券が建設、不動産、スポーツ用品、旅行、航空会社など開催地が東京に決まった場合に、恩恵を享受できると見られる79銘柄を対象に算出した「東京五輪関連株指数」は、4日時点で昨年末から48%上昇しており、東証株価指数(TOPIX)の上昇率34%を上回る。すでにかなり、買い上げてしまった感もある。

「理想で買い、現実で売る」という相場格言に従うならば、東京に決定したら関連銘柄にはいったん利益確定売りが先行するケースもあるだろう。トルコのイスタンブール、あるいはスペインのマドリードが選ばれた場合には、一時的にせよ「ショック安」に見舞われるシナリオも、決してないとは言えない。

2日発売の「『会社四季報』秋号で発掘したお宝銘柄先取り大公開」は、13日発売予定の『会社四季報』秋号に掲載される情報をいち早くお届けしている。6月発売の夏号に比べて経常利益予想の上振れ率が大きい順に並べた「上方修正率ランキング」など、10種類のランキングで有望銘柄を一挙紹介。

ほかにも、四季報データを基に、業績面で買い安心感が強いと見られる株から選んだ「倍返しだっ!大注目厳選15銘柄」など、値上がり期待株のオンパレード。四季報で最低限チェックすればいいのはどの項目か、といったアドバイスを盛り込んだ「究極の四季報活用法」などのユニークな企画も掲載している。西洋の投資格言によれば、「5月に売って、ハロウィンのころまで離れなさい」。

つまり、ハロウィンの頃は新規買いの好機かもしれない。高いパフォーマンスを上げようとするならば先回り買いも選択肢の1つ。当誌を秋相場のリード銘柄探しなどに役立てていただきたい。

 

松崎 泰弘 大正大学 教授

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まつざき やすひろ / Yasuhiro Matsuzaki

フリージャーナリスト。1962年、東京生まれ。日本短波放送(現ラジオNIKKEI)、北海道放送(HBC)を経て2000年、東洋経済新報社へ入社。東洋経済では編集局で金融マーケット、欧州経済(特にフランス)などの取材経験が長く、2013年10月からデジタルメディア局に異動し「会社四季報オンライン」担当。著書に『お金持ち入門』(共著、実業之日本社)。趣味はスポーツ。ラグビーには中学時代から20年にわたって没頭し、大学では体育会ラグビー部に在籍していた。2018年3月に退職し、同年4月より大正大学表現学部教授。

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