安倍首相,増税しても成長できる秘策教えます

消費増税先延ばしなら、「5.23ショック」再来も

7月21日に行われた参議院選挙は予想通り、自民党の圧勝で終わりました。これでもう安倍政権を邪魔する者は表面上は一段と減りました。いよいよ「アベノミクスへGO!」と言いたいところですが、どうも、そうは問屋が卸さない事情がありそうです。政治の安定が実現した今、どんな不安材料があるのでしょうか。自民党圧勝による期待と懸念を、草食投資隊の3人が徹底的に議論しました。
投開票前からVサイン!?だった安倍首相。ここからが大変だ(撮影:尾形 文繁)

中野 やっぱり自民党の圧勝でしたね。

渋澤 安倍政権はこれからが正念場だね。選挙前というのはさ、やはり勝ち馬に乗りたいという気持ちがあるから、アベノミクスにしてもTPPにしても、安倍首相の考え方に迎合するんだな。でも、今回の参院選挙で自民党が圧勝して、とりあえず3年間は安定多数が確約されたとなると、迎合していた議員の中には、何かと安倍政権の政策運営に対してイチャモンを付けてくる連中が出てくる。そのなかで成長戦略を打ち出していかなければならないのだから、安倍さんはとても大変だと思う。

安倍首相も大変だが、マーケットの動向が気にかかる

中野 このシリーズの第1回目でアベノミクスを取り上げた時、「参院選で自民党が安定多数を確保するようなことになった時が一番危ない」なんてことを言ったのを、今、ふと思い出しました。自民党なんて、半分は抵抗勢力のじいさんですからね。TPPについても、なりを潜めていた農林族議員の反乱が起こるかも知れない。

藤野 もうひとつ懸念材料を挙げるとすると、マーケットの動向ですね。マーケットは3カ月から6カ月先を読んで動くから、そろそろ年明け以降の景気を織り込もうとする。まあ、恐らく消費税増税前の駆け込みがあるから、消費は一時的に活性化されるでしょう。でも、来年4月以降は消費税が引き上げられる予定ですから、まるで「消費の崖」のように大きく個人消費は落ち込む。

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