「日本バブル」を否定する、中国の策略とは?

7月の参議院選挙に向け、裏で何が動いているのか

「アベノミクス万歳」とはいっていないが…(自民党大会で、撮影:尾形 文繁)

「アベノミクス??あんなものがうまく行くわけがないですよ。なぜなら日本はバブルを自分で作って、自分で処理することに慣れていないですから。その点、プロフェッショナルであるアメリカとはまったく違うのです。そもそも日本が『自分たちはこれから変わります、絶対に変わってみせます』などと言い出したときには、絶対に信じないほうがいい。なぜならば最後まで日本はまったく変わらず、これを信じたほうが馬鹿を見るので」

アベノミクスをこきおろす、中国人エコノミスト

私はこのコラムを英国・ロンドンで書いている。ここに来る直前まで、ロシア・サンクト・ペテルブルクにいた。プーチン大統領肝いりのプロジェクトであり、ロシアが国家としての威信をかけて開催し今回17回目を迎えた「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)2013」に出席するためだ。

そこでわが「アベノミクス」がどのように扱われていたのかというと、一言でいうならば冒頭に掲げたとおりということになる。発言したのは中国から招待されたエコノミストだ。元来の気性が激しいせいだろうか、文字どおり「吐き捨てるように」わが国について酷評しているのが目についた。むろん、わが国からの出席者(今回は聴衆としての参加)として私は、腹の中が煮えくり返るのを覚えたことは言うまでもない。

これに先立つ6月19日、安倍晋三総理大臣はロンドン・シティの金融街で40分間にわたる演説を行った。これまで我が国は国を挙げてエマージングマーケットへの投資を行ってきたわけであるが、むしろ逆にロンドン・シティをテコにして、今度は世界中からマネーを集めようとしたというわけなのだ。それと相前後して、安倍晋三総理大臣の「ブレーン」として知られる浜田宏一内閣官房参与らもアメリカ・ニューヨークに派遣され、「日本に投資をしてください」と演説を行った。確かに「何もしない」よりははるかにマシかもしれないが、私からすると、こうしたやり方はまったくもって素人であり、完全に間違っている。

次ページなぜ「単発のトップセールス」は間違っているのか
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
半導体の覇者<br>熱狂する世界、沈む日本

今やアップル、グーグルも半導体メーカー。半導体関連株はITバブルに迫る高水準。トップ10にアジア勢が並ぶが、日本は事業売却に揺れる東芝のみ。勢力図激変の業界をリポート。