実は普通に就職を考えていた
仲:私自身、大企業とスタートアップの両方を経験して、スタートアップのダイナミズムに魅了されたひとりです。若い人たちがこれからさらに多様化するであろうキャリアを考えて行くきっかけとして、実際にスタートアップで働く人の話を聞きながら、スタートアップが選ばれる理由について探っていきたいと思っています。第1回目ということで、Gunosyの福島さんにお願いしました。よろしくお願いします!
福島:どうも。よろしくお願いします。
仲: Gunosyは大学在学中に立ち上げたんですよね? 経緯を少し紹介してもらえますか。
福島:大学院で研究していたとき、同級生3人で開発しました。2011年11月からサービスを始めましたが、大学院卒業前に、やっぱりこのまま続けたいと思って、2012年の11月に法人化しました。3人で話していたときに、「最近SNSとかツイッターとか疲れるよね?」という話になって、「じゃあ、疲れないものを作るか」というのが始まりですね。それから2カ月くらいで作りました。
仲:2カ月! すごい! それじゃあ、福島くんと共同ファウンダーの2人は、就職活動なんて……。
福島:就活、していましたね(笑)。当初は普通に就職しようかと思っていました。実はGunosyを起業にするつもりはなかったのです。自分たちでおカネを出し合って低コストでやっていました。それに研究室の先輩とかは普通に就職していく人が多かったんですよ。一応、就活をして内定をいただくことはできましたが、就職はしませんでした。
仲:そうとう有名な企業から内定をもらったよね。どうして就職をしなかったの?
福島:いちばんは、Gunosyのサービスが伸びていて、ユーザーも増えてきていたことですね。君らが卒業したらこのサービスはどうするの?と、ユーザーの人たちの声も大きくなってきていました。そういう声を聞くうちに、僕らはきちんと使えるものを作ったんだという実感が湧いてきて、やっぱり続けていきたいと思うようになりました。
仲:なるほど。内定断って、起業するって言ったときの周りの反応は?
福島:まあ……、は? どうしたの? みたいな反応はありましたね(笑)親も「そっか」みたいな。
仲:え!? それだけ!? 理解あるんだね(笑)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら